(54)【考案の名称】ロールラベル

(73)【実用新案権者】株式会社友功社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】 図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、ロールラベルに関し、さらに詳しくはロールラベルにおける剥離用台紙(セパレータ)に印刷する技術に係るものである。

【従来の技術】

【0002】
図6は、従来より一般的に用いられているロールラベルの断面構造を示す。このロールラベル51は、帯状の剥離用台紙52と、該台紙の表面の長手方向に多数、等間隔で設けられたラベル53とから構成されている。
【0003】
台紙52は、紙又はフイルム等からなる基材55と、その上面を覆って設けられたシリコン層56とからなり、またラベル53は、基材57と、その裏面に設けられた粘着剤層としての糊58とからなり、該糊58がシリコン層56に仮着することにより、ラベル53は台紙52に貼り付けられている。
【0004】
ところで、前記のようなロールラベル51においては、台紙52の基材55にシリコン層56が塗布されて糊58が剥離し易いようになっているため、シリコン層56の表面に印刷することができないという問題があった。また、ボールペンやサインペンで書くこともできなかった。
【0005】
前記従来の技術に関連する特許文献としては、特許文献1があり、この特許文献1の図1等にも前記図6とほぼ同様な構成の断面図が示されている。この図1等にはフイルム1の下面に印刷インキ文字や印刷インキ素地が印刷され、かつその下面に粘着剤が塗布されている一方、台紙の上面には前記粘着剤が仮着するシリコンコート面が設けられたラベルが示されている。このラベルがロールラベルであるかどうかは明らかでないが、剥離用の台紙に印刷面が無いという点では同じである。そのため、特許文献1に示すラベルにおいても、前述した問題と同じ問題が発生する。
【0006】

【効果】

【0011】
この考案は、前記のようであって、請求項1ないし3に記載された考案においては、台紙は、紙等の基材の表面に第1の印刷層が設けられ、該印刷層を覆うようにシリコン層が重ね合わされて設けられた構造となっているので、従来できなかった台紙への印刷を可能とし、さらに第2の印刷層・・と印刷層を増やせば、今まで捨てていた台紙を広告面として使用することができる。例えば、雑誌などの綴じ込みシールでもシールを剥がすと違う絵柄がでてきてゲームやおみくじなど多様に使用できるようになる。また、台紙の裏面となる第2の印刷層にも印刷が可能なため1枚のロールラベルで都合4面(個所)の印刷も可能になり、少ないペースに大量の情報が盛り込めるという効果がある。
【0012】
請求項4に記載された考案においては、第1の印刷層をラベルシートで覆うことが可能となるので、台紙剥離前に知られず、剥離後に知らせたい情報を第1の印刷層に盛り込むことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この考案の一実施の形態に係るロールラベルの斜視図である。
【図2】同上のロールラベルの平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】使用の一例を示す平面図である。
【図5】別の実施の形態のロールラベルを示す、図3対応の断面図である。
【図6】従来のロールラベルの断面図である。

【0014】
この考案の一実施の形態を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1,2において、1はロールラベルで、該ロールラベルは、その中心に設けた巻芯2の外周に帯状の剥離用台紙3を、表面にラベルシート4を貼り付けて幾重にも巻装して構成されている。すなわち、ロールラベル1は、貼り合わされた裏面側の台紙3と表面側のラベルシート4からなり、ラベルシート4は同一の長さ、同一の幅の方形状とされて多数、台紙3の長さ方向に連続して設けられている。このようなロールラベル1は、例えば自動ラベル貼付機やプリンタ等に巻芯2を介して装着され用いられる。
【0016】
図3に示すように台紙3は、紙等からなる基材5を有し、該基材の表面に印刷層6が設けられ、かつその上にシリコン層7が塗布されている。一方、ラベルシート4は、基材8を有し、該基材の表面に印刷層9が設けられ、裏面に粘着剤層としての糊10が設けられている。糊10は台紙3のシリコン層7に仮着され、ラベルシート4を台紙3から剥がすときはこの仮着された糊10とシリコン層7が境目となる。
【0017】
印刷層6,9には文字や絵柄等、各種の情報が印刷される。印刷層6の上に塗布されるシリコン層7は透明なため印刷層6に印刷された情報は、使用に際しラベルシート4を剥がせば見える状態に置かれる。この例では印刷層6が台紙3の基材5の全面にわたり設けているが、図3に点線で示すように印刷層9が印刷されたラベルシート4と対応する一部の面にのみ設けてもよい。つまり、両点線内を印刷層6とし、両点線外を印刷層6の無い非印刷層とするのである。このようにすればラベルシート4を剥がす前の状態では印刷層6はラベルシート4で覆われて見ることができず、ラベルシート4を剥がして初めて見える状態になり、剥がすまでは秘匿しておきたい情報を印刷しておくことが可能となり、そのような用い方に適した利用ができることになる。勿論、印刷層6が台紙3の基材5の全面にわたり設けた場合のラベルシート4が仮着していない一部の印刷情報は、ラベルシート4を剥がさなくとも見える。
【0018】
上記のような構成によれば、ラベルシート4の基材8上の印刷層9に各種の情報を印刷することができるのに加え、台紙3の基材5とシリコン層7で挟まれた印刷層6にもシリコン層7の塗布前に各種の情報を印刷することができることとなり、情報伝達のための印刷面を多数確保することができる。したがって、従来のロールラベル51に比し、情報量を大量に蓄えられるロールラベル1となる。また、図4に使用の一例を示すように印刷層6を一部の面にのみ設けた場合は、ラベルシート4を剥がす前は絵柄情報としてのQRコード(登録商標)が印刷層9に印刷され、それが見える状態にあるが、ラベルシート4を剥がすと台紙3の印刷層6に印刷され、それまで隠れていた文字情報がシリコン層7を通して見える状態になる。このように印刷層6をラベルシート4で覆うことが可能となるので、台紙3の剥離前に知られず、剥離後に知らせたい情報を該印刷層6に盛り込むことができ、利便性の高いものとなる。
【0019】
前記のようなロールラベル1を製作するには、特に図示はしていないが、例えば塗工機に装着した台紙3(予め印刷層6には印刷済み)上にシリコン層7と糊10を引き、該糊を乾燥させた後に基材8を有した上紙を貼り合わせ、この貼り合わせた粘着紙を印刷機に装着して版胴に送り、版胴の周りを送る間に版により印刷層9を印刷する。このような糊引き貼り合わせと印刷を前後に行うことにより、図3に示すロールラベル1が製作される。なお、この製作例はあくまでも一例であって、前記した塗工機と印刷機を一体にした印刷ユニットで前記の貼り合わせと印刷を一工程で行う方法で製作してもよいことは勿論である。
【0020】
図5は、別の実施の形態のロールラベルを示す。このロールラベル21は前記実施の形態と同様に、貼り合わされた台紙23とラベルシート24からなっている。台紙23は、紙等からなる基材25を有し、該基材の表面に印刷層26が設けられ、該印刷層の上にシリコン層27が塗布されているとともに、裏面にも印刷層28が設けられている。一方、ラベルシート24は、基材29を有し、該基材の表面に印刷層30が設けられているとともに、裏面にも印刷層31が設けられ、かつ該印刷層の下に粘着剤層としての糊32が設けられている。前記実施の形態と比較すると、この実施の形態のロールラベル21の場合には台紙23の基材25の裏面にも印刷層28が設けられ、かつラベルシート24の基材29の裏面にも印刷層31が設けられ、都合4個の印刷層26,28,30,31が設けられている点で、2個の印刷層6,9しか設けられていないロールラベル1と相違する。
【0021】
印刷層26,28,30,31には印刷層6,9と同様、文字や絵柄等、各種の情報が印刷される。この例の場合も、印刷層26が台紙23の基材25の全面にわたり設けているが、図5に点線で示すように印刷層30,31が印刷されたラベルシート24と対応する一部の面にのみ設けてもよい。ただ、印刷層28の場合は、台紙23の基材25の全面にわたり設けていて、印刷層26のような用い方はしない。
【0022】
上記のような構成によれば、ラベルシート24の基材29上の印刷層30、基材29下の印刷層31に各種の情報を印刷することができるのに加え、台紙23の基材25とシリコン層27で挟まれた印刷層26、基材25下の印刷層28にも各種の情報を印刷することができることとなり、情報伝達のための印刷面を多数確保することができる。したがって、従来のロールラベル51は勿論、前記実施の形態のロールラベル1に比し、情報量を大量に蓄えられるロールラベル21となる。また、今まで捨てていた台紙23の両面にある印刷層26,28を広告面として使用することができる。すなわち、例えば雑誌などの綴じ込みシールでもシールを剥がすと違う絵柄がでてきてゲームやおみくじなど多様に使用できるようになる。また、印刷層26を一部の面にのみ設けた場合は、前記実施の形態に記載したのと同様な作用効果を期待することができる(段落0018参照)。さらに、台紙23の裏の印刷層28も広告などに利用できる。
【0023】
ラベルシート24においても、基材29の上の印刷層30だけでなく、下にも印刷層31を設け、この印刷層31が台紙23を剥がすことにより見える状態になる。そのため、この印刷層31でも広告などを行うことが可能となる。このように印刷層26,30だけでなく、印刷層28,31にも印刷が可能なため、1枚のラベルで都合4面(個所)の印刷も可能になり少ないペースに大量の情報が盛り込める。
【0024】
以上述べたように、いずれの実施の形態のロールラベル1,21の場合も、台紙3,23の基材5,25の表面に印刷層6,26を設けたことにより、従来できなかった台紙3,23への印刷を可能とし、剥がした後は捨てられるだけの台紙3,23の広告としての利用価値を高めることができるものである。
【0025】
なお、図面に示す実施の形態は好ましい一例を示したにすぎない。台紙23に印刷層28を設けたり、あるいはラベルシート24に印刷層31を設けることは必須ではなく、任意に選択することができる。そのほかにも細部の構成は、実施に際し、実用新案登録請求の範囲に記載した範囲内で任意に変更して実施することができるものである。
【0026】
1 ロールラベル
2 巻芯
3 台紙
4 ラベルシート
5,8 基材
6 印刷層(第1の印刷層)
7 シリコン層
9 印刷層
10,32 糊(粘着剤層)
21 ロールラベル
23 台紙
24 ラベルシート
25,29 基材
26 印刷層(第1の印刷層)
27 シリコン層
28 印刷層(第2の印刷層)
30 印刷層(第3の印刷層)
31 印刷層(第4の印刷層)

(57)【要約】

【課題】 剥離用台紙に印刷することを可能にしたロールラベルを提供すること。【解決手段】 剥離用台紙上に、裏面の粘着剤層を介して接着されたラベルシートを有するロールラベルにおいて、台紙3は、紙等の基材5の表面に第1の印刷層6が設けられ、該印刷層を覆うようにシリコン層7が重ね合わされて設けられた構造となっている。そのため、従来できなかった台紙3への印刷が可能となる。


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