(54)【考案の名称】ICタグ粘着ラベル及び平判ICタグ粘着シート

(73)【実用新案権者】リンテック株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、ICタグ粘着ラベル及び平判ICタグ粘着シートに関し、詳しくは、ICタグ粘着ラベルの印刷の際に、そのICタグ粘着ラベルや印刷機をインクで汚すことを防げるICタグ粘着ラベル及び平判ICタグ粘着シートに関する。

【従来の技術】

【0002】
近年、書籍、商品、貯蔵物、荷物などの物品にICタグを貼り付けて、物品を管理することが行われている。例えば、書籍に著者名、書籍の分野、書籍の発行所、発行日などの書籍の内容情報、仕入れ日、仕入れ業者名などの仕入れ情報、価格情報、貸し出し状況などの使用情報等の情報が記録されたICタグを貼付し、必要に応じてインテロゲーター(質問器)などにより、記録情報を確認して、管理することが行われている。
そして、物品にICタグを貼り付けるため、通常、ICタグの裏面に粘着剤層を設けたICタグ粘着ラベルが用いられている。
【0003】
このICタグ粘着ラベルは、基材に接着剤層を積層し、その接着剤層の表面に電子回路及びICチップを設け、さらにその上に粘着剤層を積層し、さらに剥離シートで覆うことにより、製造されている。このICタグ粘着ラベルの製造を効率よくするために、通常は、連続したシートに、所定間隔でICタグを形成し、複数のICタグ粘着ラベルが形成されたシートを製造することが行われている。
この複数のICタグ粘着ラベルが形成されたシートの基材の表面に印刷を施せば、可視情報を備えたICタグ粘着ラベルが得られる。
【0004】
しかし、複数のICタグ粘着ラベルが形成されたシート中の一部のICタグの電子回路などに不具合があると、不具合のあるICタグの印刷が無駄になり、製造効率が悪くなる問題があった。
そこで、予め正常なICタグのみを選別した上で、別の剥離シートにこの正常なICタグのみを配列貼付して、複数の正常なICタグを貼付した剥離シートを作成し、そのICタグに印刷を施すことが行われている(特許文献1参照)。
しかし、ICタグの表面の端部に及ぶ印刷を施すと、ICタグの外周にある剥離シートの剥離面に印刷インクが付着し、剥離面からそのインクがはじかれ、そのはじかれたインクによりICタグ粘着ラベルや印刷機が汚れてしまい、綺麗な印刷ができないという問題があった。
【0005】

【効果】

【0009】
本考案のICタグ粘着ラベルは、ICタグの表面の端部に及ぶ印刷を施しても、綺麗な印刷ができ、印刷されたICタグ粘着ラベルを効率的に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案のICタグ粘着ラベルの一例の平面図である。
【図2】図1のICタグ粘着ラベルの断面図である。
【図3】本考案のICタグ粘着ラベルの作成に使用する枠体粘着ラベルの一例の平面図である。
【図4】図3の枠体粘着ラベルの断面図である。
【図5】本考案の平判ICタグ粘着シートの一例の平面図である。
【図6】図5の平判ICタグ粘着シートの作成に使用する枠体粘着ラベルの平面図である。

【0011】
【図7】枠体粘着ラベルの一例の平面図である。
【図8】枠体粘着ラベルの一例の平面図である。
【図9】図7の枠体粘着ラベルにICタグ粘着ラベルを貼付して得られた平判ICタグ粘着シートの平面図である。
【図10】図8の枠体粘着ラベルにICタグ粘着ラベルを貼付して得られた平判ICタグ粘着シートの平面図である。
【図11】本考案の平判ICタグ粘着シートの一例の平面図である。
【図12】本考案の爪を入れることができる剥離キッカケ部を設けた平判ICタグ粘着シートの一例の平面図である。
【図13】図12の剥離キッカケ部を設けた平判ICタグ粘着シートの断面図である。

【0012】
本考案のICタグ粘着ラベルを効率的に製造するためには、本考案の平判ICタグ粘着シートを使用することが好ましい。
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、ICタグ粘着ラベルが1枚の平判剥離シートに2以上の複数貼付されていることが好ましい。これにより、印刷を効率よく行うことができる。
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、各ICタグ粘着ラベルの間であって、外枠ラベルの外周に枠体粘着ラベルが設けられていることが好ましい。これにより、剥離シートの剛性を高めることができ、印刷作業やその他の二次加工を効率よく行うことができる。さらに、ICタグ粘着ラベルと剥離紙との段差をなくすことができ、汎用の小型のプリンターにおける平判ICタグ粘着シートの搬送性が良好となる。
【0013】
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、ICタグ粘着ラベルの設置部区域が粘着シートに複数設けられ、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域が表面材及び粘着剤層で連結されており、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域及びそれらの間の連結された表面材及び粘着剤層を連続して除去して、連結されたICタグ粘着ラベルの設置部を設けた枠体粘着ラベルであることが好ましい。これにより、剥離シートに、ICタグ粘着ラベルの設置部を効率的に設けることができる。
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、各ICタグ粘着ラベルの間にある枠体粘着ラベル側あるいは剥離シート側に切り込み線9が入れられていることが好ましい。これにより、平判ICタグ粘着シートの反りを防ぐことができ、印刷を効率よく行うことができる。
【0014】
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、ICタグ粘着ラベルの表面の印刷しない端部と、その端部の外周にある外枠ラベルの間に、爪を入れることができる程度の隙間を設けることが好ましい。これにより、ICタグ粘着ラベルを物品に貼付する際に、ICタグ粘着ラベルを剥離シートから容易に剥離することができ、ICタグの機能を損なうことなく、スムーズに物品に貼付することができる。
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、ICタグ粘着ラベルの近傍に、貼付済み等の文字や、ICタグの品番等の文字を印刷したラベルをICタグ粘着ラベル1の傍に設けることが好ましい。これにより、ICタグ粘着ラベルの物品への貼付の管理を行うことができる。
【0015】
本考案のICタグ粘着ラベルの実施例を図面に基づいて説明する。
図1には、本考案のICタグ粘着ラベルの一例の平面図が示され、図2には、その断面図が示されている。
図1において、ICタグ1の外周には外枠ラベル2が設けられており、その外枠ラベル2の外周には、間隙7を空けて枠体粘着ラベル3が設けられている。この枠体粘着ラベル3は、設けなくてもよいが、剥離シート4に腰を与え、ICタグ1との剛性の差や厚みの差を少なくすることができるので、印刷作業やその他の二次加工をし易くする効果がある。本考案のICタグ粘着ラベル14は、ICタグ1と外枠ラベル2から成る。ICタグ粘着ラベル14の断面は、図2に示すように、剥離シート4の表面に、裏面に粘着剤層5が設けられているICタグ1が貼付されており、そのICタグ1の外周には裏面に粘着剤層5が設けられている外枠ラベル2が設けられている。さらに、その外枠ラベル2の外周には、間隙7を空けて枠体粘着ラベル3が設けられている。
【0016】
ICタグ1の形状は、図1では長方形であるが、三角形、四角形、五角形、六角形、八角形等の多角形や、円形、楕円形などの種々の形状にすることができる。また、多角形の角は丸みをつけてもよい。
外枠ラベル2は、ICタグ1の外周に設けられるものであり、その形状は、ICタグ1の形状に合わせて適宜選定すればよい。外枠ラベルの幅は、特に限定されないが、通常は2〜20mmが好ましく、4〜10mmがより好ましい。
ICタグ1は、種々の構造にすることが可能であるが、表面材、粘着剤層、基材、接着剤層、電子回路及びICチップ、粘着剤層を順次積層した構造のものが好ましい。
【0017】
外枠ラベル2は、種々の構造にすることが可能であるが、表面材、粘着剤層、基材、粘着剤層を順次積層した構造のものが好ましい。なお、基材の表面材側とは反対面の粘着剤層の表面には、剥離シートを設けてもよい。また、基材はなくてもよいが、ICタグ1と外枠ラベル2を一体のシート材料を打抜いて作成することができ、その場合、外枠ラベル2にも基材が存在する。
枠体粘着ラベル3は、種々の構造にすることが可能であるが、表面材、粘着剤層、剥離シートを順次積層した構造のものが好ましい。外枠ラベル2と同様に、基材はあってもなくてもよい。
ICタグ1、外枠ラベル2、枠体粘着ラベル3に用いられる表面材、粘着剤層、基材、剥離シートは、それぞれ以下の材料の群の中から選択して用いることができる。以下、一括して説明する。
【0018】
表面材としては、上質紙、コート紙等の紙材、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の樹脂、合成紙などのフィルム材が挙げられる。表面材は、隠蔽性のあるものが好ましく、表面に印刷適性のあるものがより好ましい。表面材の厚みは、特に限定されないが、通常5〜500μmが好ましい。
表面材は、基材、電子回路、ICチップを保護するため、及び印字層の役割を果たす。
粘着剤層に用いられる粘着剤としては、アクリル樹脂系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン樹脂系粘着剤、シリコーン樹脂系粘着剤など種々の粘着剤が挙げられる。粘着剤層の厚みは、特に限定されないが、通常1〜100μmであればよく、好ましくは3〜50μmである。
【0019】
基材としては、上質紙、コート紙等の紙材、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等の種々の樹脂、合成紙などのフィルム材が挙げられる。基材の厚みは、特に限定されないが、通常5〜500μmであればよく、好ましくは10〜300μmである。
基材は、接着剤を介して電子回路、ICチップを支持する支持体としての役割を果たす。
接着剤層に用いられる接着剤としては、アクリル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、ゴム系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤など種々の接着剤が挙げられる。接着剤層の厚みは、通常1〜100μmであればよく、好ましくは3〜50μmである。
【0020】
剥離シートとしては、上質紙、コート紙、ポリエチレンラミネート紙等の紙材、ポリエチレンテレフタレート樹脂などのポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂等の種々の樹脂のフィルム材が挙げられる。剥離シートの厚みは、特に制限なく、適宜選定すればよい。剥離シートは、その表面を、必要に応じてシリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤などの剥離剤で塗布したものであってもよい。剥離剤層の厚みは、特に限定されるものではなく、0.01〜5μmが好ましく、0.03〜3μmが特に好ましい。
【0021】
図3には、ICタグ粘着ラベル14が貼付される前の、ICタグ粘着ラベルの設置部8を設けた枠体粘着ラベルが示されている。その断面は、図4に示されているように、剥離シート4の表面の周辺部に、枠体粘着ラベル3が設けられており、中央部の窪みはICタグ粘着ラベルの設置部8である。なお、ICタグ粘着ラベルの設置部8の周囲には、枠体粘着ラベル3がなくてもよいが、通常、その周囲を枠体粘着ラベル3で囲まれていることが好ましい。
このICタグ粘着ラベルの設置部8に、外枠ラベル2付きのICタグ1を貼付することにより、上記図1に示された本考案のICタグ粘着ラベル14が得られる。なお、外枠ラベル2付きのICタグ1を貼付する代わりに、外枠ラベル2、及びICタグ1を別個に作成し、いずれか一方から順次ICタグ粘着ラベルの設置部8に貼付してもよいが、効率的に貼付するには、外枠ラベル2と一体となったICタグ1を貼付することが好ましい。
【0022】
外枠ラベル2とICタグ1は、隙間のないように貼付される。隙間があると、剥離シート4の剥離面に印刷インクが達して、印刷インクがはじかれるので、綺麗な印刷を行うことができないが、隙間がないと、印刷時に印刷インクが剥離シート4の剥離面ではじかれることがないので、綺麗な印刷を行うことができる。なお、印刷インクが、剥離シート4の剥離面に達することができないような、僅かな隙間はあっても差し支えない。
ICタグ粘着ラベルの設置部8の大きさは、外枠ラベル2付きのICタグ1の大きさよりも大きいことが必要である。このようにすることにより、ICタグ粘着ラベルの設置部8に、外枠ラベル2付きのICタグ1を貼付すると、両者の間には間隙7が空けられる。
【0023】
間隙7の幅は、好ましくは1mm以下であるが、小さ過ぎると外枠ラベル2付きのICタグ1をICタグ粘着ラベル14の設置部8に嵌るように貼付できないので、0.3mm以上が好ましい。ICタグ粘着ラベル14をICタグ粘着ラベルの設置部8に貼付するには、貼付機械で連続的に行うことが好ましい。
ICタグ1の高さと、外枠ラベル2の高さは、ほぼ同一であることが、印刷時に取り扱い易いので、好ましい。高さの差は、最大でも200μm以下であることが好ましい。
また、ICタグ粘着ラベル14の高さと、枠体粘着ラベル3の高さは、ほぼ同一であることが、印刷時に取り扱い易いので、好ましい。高さの差は、最大でも200μm以下であることが好ましい。
【0024】
ICタグ粘着ラベル14は、次の作成方法で作成することが好ましい。この作成方法においては、まず、基材及び接着剤層が積層された接着剤層の表面に電子回路を設ける。
電子回路は、導電性物質で形成された回路線で構成されている。導電性物質としては、例えば、金属箔、蒸着膜、スパッタリングによる薄膜等の金属単体等が挙げられる。金属単体としては金、銀、ニッケル、銅、アルミニウムなどが使用できる。また、導電性物質としては、金、銀、ニッケル、銅等の金属の粒子をバインダーに分散させた導電性ペーストが使用できる。
【0025】
電子回路を構成する回路線の厚みは、特に制限されないが、金属箔の場合は5〜50μm、蒸着膜やスパッタリングによる金属膜の場合は0.01〜1μm、導電ペーストの場合は5〜30μmであることが好ましい。
回路線の幅は、特に制限ないが、0.01〜10mmが好ましく、0.1〜3mmが特に好ましい。
接着剤層の表面に電子回路を形成するには、例えば、金属箔を接着剤で基材に貼り合わせ、金属箔をエッチング処理して回路以外の部分を除去することにより、電子回路を形成する方法等が挙げられる。エッチング処理は、通常のエッチング処理と同様な処理により行うことができる。また、接着剤層の表面への電子回路の形成は、導電性ペーストを、印刷、塗布などの手段により電子回路の形状に付着させることによっても行うことができる。
【0026】
電子回路は、所定の機能を発揮するものであれば、特に制限ないが、例えば、一本の導電性物質の線から成る回路線が長方形状の基材シートの外周から内側に向けて一重〜十重、又はそれ以上の渦巻き状に所定間隔を空けて配置されたアンテナとして機能する電子回路が挙げられる。アンテナ回路を有するICタグは、非接触ICタグとなる。
ICタグ粘着ラベル14の好ましい製造方法においては、次にICチップを実装して電子回路と連結し、さらに、その表面に、粘着剤層、剥離シートをその反対側の基材表面に粘着剤層、表面材を積層して、ICタグ積層シートを作成する。そして、ICタグ積層シートの電子回路の全周囲に、カット刃などにより、表面材側から切り込み6を入れ、具体的には、表面材、粘着剤層、基材、接着剤層、粘着剤層の積層シートに切り込み6を入れ、剥離シートには切り込みを入れないことによりICタグ1を作成する。
【0027】
次に、そのICタグ1の周囲に、カット刃などにより、表面材側から外枠ラベル2の形状に切り込みを入れ、具体的には、表面材、粘着剤層、基材、接着剤層、粘着剤層の積層シートに外枠ラベル2の形状に切り込みを入れ、剥離シートには切り込みを入れないことにより、ICタグ粘着ラベル14を作成する。ICタグ粘着ラベル14の作成は、加工機により連続的に作成することが好ましい。
【0028】
ICタグ粘着ラベルの設置部8は、次の作成方法により作成することが好ましい。
この作成方法においては、表面材に粘着剤層が積層され、該粘着剤層に剥離シートが積層されている粘着シートの表面材側から、ICタグ粘着ラベルの設置部の形状に、表面材及び粘着剤層に切り込みを入れ、ICタグ粘着ラベルの設置部区域を設け、次いでICタグ粘着ラベルの設置部区域の表面材及び粘着剤層を除去(カス上げ)して、ICタグ粘着ラベルの設置部を設ける。
【0029】
上記方法により、枠体粘着ラベルが作成される。枠体粘着ラベルは、打抜き機及び/又はラベリングマシン等により連続的に作成することが好ましい。打抜き機及び/又はラベリングマシン等により連続的に作成する場合、粘着シートはロールなどに巻き取った連続粘着シートを用い、連続した表面材及び粘着剤層を連続除去し、ICタグ粘着ラベルの設置部区域の粘着シートをロールなどに連続して巻き取ることが好ましい。連続体の枠体粘着ラベルは、必要に応じて、適当な長さに切断することにより、平判の枠体粘着ラベルにすることができる。
【0030】
図5には、本考案の平判ICタグ粘着シートの一例が記載されている。この平判ICタグ粘着シートは、1枚の平判剥離シートにICタグ粘着ラベル14が6つ貼付されている。なお、1枚の平判剥離シートに貼付するICタグ粘着ラベル14の数は、2以上であれば、特に制限ないが、通常4〜12個が好ましい。これにより、印刷を効率よく行うことができる。
図5の平判ICタグ粘着シートは、図6に示されている枠体粘着ラベルのICタグ粘着ラベルの設置部8に、ICタグ粘着ラベル14を貼付することにより、作成される。図6の枠体粘着ラベルは、ICタグ粘着ラベルの設置部8が6つ設けられており、その周囲は、枠体粘着ラベル3で囲まれている。枠体粘着ラベル3により、剥離シートの剛性を高めることができ、印刷作業を効率よく行うことができる。
【0031】
また、図7に示されている枠体粘着ラベルは、粘着シートにICタグ粘着ラベルの設置部区域が複数設けられ、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域が表面材及び粘着剤層で、粘着シートの流れ方向に連結されており、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域及びそれらの間の連結された表面材及び粘着剤層を連続して除去して、連結されたICタグ粘着ラベルの設置部8が設けられている枠体粘着ラベルである。図7中、ICタグ粘着ラベルの設置部8は、各ICタグ粘着ラベルの設置部間の表面材及び粘着剤層の除去部11で、連結されている。その結果、ICタグ粘着ラベルの設置部8及び表面材及び粘着剤層の除去部11の表面は、剥離シートの剥離処理面になっている。
【0032】
これは、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域が表面材及び粘着剤層で、粘着シートの流れ方向に連結されているので、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域及びそれらの間の連結された表面材及び粘着剤層を、粘着シートの流れ方向に連続して除去するにより、剥離シートに、ICタグ粘着ラベルの設置部を効率的に設けることができる。連結された表面材及び粘着剤層は、機械で連続的に除去することが効率的で好ましい。
図7の枠体粘着ラベルに外枠ラベル2付きのICタグ1を貼付して、図9に示した平判ICタグ粘着シートを得ることができる。
各ICタグ粘着ラベルの設置部区域は、図7では、表面材及び粘着剤層で、粘着シートの流れ方向に連結されているが、表面材及び粘着剤層で、粘着シートの幅方向などの他の方向に連結させたものであってもよい。
【0033】
図8に示されている枠体粘着ラベルは、粘着シートにICタグ粘着ラベルの設置部区域が複数設けられ、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域が表面材及び粘着剤層で、粘着シートの幅方向に連結され、さらに、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域の外側にある流れ方向に連続した粘着シートと、表面材及び粘着剤層で、粘着シートの幅方向に連結されており、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域及びそれらの間の連結された表面材及び粘着剤層を連続して除去して、連結されたICタグ粘着ラベルの設置部8が設けられている枠体粘着ラベルである。図8中、ICタグ粘着ラベルの設置部8は、各ICタグ粘着ラベルの設置部間の表面材及び粘着剤層の除去部11で、連結されている。その結果、ICタグ粘着ラベルの設置部8及び表面材及び粘着剤層の除去部11の表面は、剥離シートの剥離処理面になっている。
【0034】
これは、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域の外側にある流れ方向に連続した粘着シートと、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域が表面材及び粘着剤層で、粘着シートの幅方向に連結されているので、各ICタグ粘着ラベルの設置部区域及びそれらの間の連結された表面材及び粘着剤層を、粘着シートの流れ方向に連続して除去することにより、剥離シートに、ICタグ粘着ラベルの設置部を効率的に設けることができる。
各ICタグ粘着ラベルの設置部間の表面材及び粘着剤層の除去部11の幅は、連続除去する際に、切断されないような強度を持つように適宜選定すればよいが、好ましくは1〜20mmである。
また、枠体粘着ラベルの流れ方向の両側には、帯状枠体粘着ラベル3がある。これは、粘着シートの表面材及び粘着剤層が除去されていない状態のものであり、枠体粘着ラベルの剛性を高めることができ、搬送性に優れており、印刷作業を効率よく行うことができる。粘着シートの帯状枠体粘着ラベル3の幅は、通常1〜20mmが好ましい。なお、粘着シートの帯状枠体粘着ラベル3は、途中で連結してないものであってもよい。
図8の枠体粘着ラベルに外枠ラベル2付きのICタグ1を貼付して、図10に示した平判ICタグ粘着シートを得ることができる。
各ICタグ粘着ラベルの設置部区域は、図8では、表面材及び粘着剤層で、粘着シートの幅方向に連結されているが、表面材及び粘着剤層で、粘着シートの流れ方向などの他の方向に連結させたものであってもよい。
【0035】
また、図5に示されている平判ICタグ粘着シートは、各ICタグ粘着ラベル14の間にある枠体粘着ラベル3に切り込み線9が入れられている。これにより、剥離シートの反りを防ぐことができ、印刷を効率よく行うことができる。
枠体粘着ラベルへの切り込み線9は、表面材及び粘着剤層に入れ、剥離シートには入れないことが好ましい。
枠体粘着ラベルへの切り込み線9は、直線状であることが好ましい。また、切り込み線9は、その途中で、所望の間隔で切り込み線9を設けない継目部10を設けることが好ましい。継目部10により、切り込み線9は中断される。
また、図5中、切り込み線9は、各ICタグ粘着ラベルの間に縦、横に、交差して設けることが好ましい。さらに、切り込み線9の交差部には、継目部10を設けることが好ましい。また、粘着シートの端部にも継目部10を設けることが好ましい。
継目部10の長さは、通常5〜100mmが好ましい。また、切り込み線9の長さは、通常5〜200mmが好ましい。
【0036】
また、本考案の平判ICタグ粘着シートは、ICタグ1の表面の印刷しない端部と、その端部の外周にある外枠ラベル2の間に、人の爪を入れることができる程度の剥離キッカケ部13を設けることが好ましい。ICタグ1を物品に貼付するのは、人手により平判ICタグ粘着シートからICタグ1を剥し、物品に貼付することが多い。剥離キッカケ部13を設けることにより、ICタグ1を物品に貼付する際に、ICタグを剥離シートから容易に剥離することができ、ICタグの機能を損なうことなく、スムーズに物品に貼付することができる。また、ICタグの表面の印刷しない端部の外周は、印刷インクが付着することがないので、綺麗な印刷を施すのに、支障がない。
【0037】
その剥離キッカケ部13の長さ、幅は、人の爪を入れることができものであればよいが、通常隙間の長さは3〜20mmが好ましく、剥離キッカケ部13の幅は2〜20mmが好ましい。
ICタグの表面の印刷しない端部の外周にある外枠ラベルに、設ける剥離キッカケ部13としては、図11に示したものが挙げられる。これは、外枠ラベルが、ICタグの角部において、連結していないものである。
また、この剥離キッカケ部13は、図12のように、ICタグの角部の外周にある外枠ラベルの幅が小さくなっているものであってもよい。図12の剥離キッカケ部13を設けたICタグ粘着ラベルの断面図を図13に示している。
【0038】
剥離キッカケ部13の形成は、外枠ラベルを形成するための切り込みを設ける際に、剥離キッカケ部13の形状の切込みを設けることにより、剥離キッカケ部13の区域を形成し、その剥離キッカケ部13の区域内の表面材及び粘着剤層を除去する方法により、行うことができる。
この剥離キッカケ部13は、ICチップの実装される位置から遠く離れた場所に設けることが好ましい。
具体的には、ICチップからICタグの外周までの長さの最大長さに対して、50%以上離れている場所に、設けることが好ましく、70%以上離れていることがより好ましく、80%以上離れていることが更に好ましい。
【0039】
また、図11に示されているように、平判ICタグ粘着シートには、ICタグ粘着ラベル14の近傍に、貼付済み等の文字や、ICタグの品番等の文字を印刷できるラベル12を、ICタグ粘着ラベル1の近傍に、設けてもよい。このラベル12は、枠体粘着ラベル3の表面材及び粘着剤層に、ラベル12の形状の切り込みを、切り込み刃などにより表面材側から入れることにより作成できる。このラベル12は、ICタグ1を物品に貼付した際に、剥離シート4から剥して、作業台帳などに貼付することにより、貼付作業の確認をすることができる。
【0040】
1 ICタグ
2 外枠ラベル
3 枠体粘着ラベル
4 剥離シート
5 粘着剤層
6 切り込み
7 間隙
8 ICタグ粘着ラベルの設置部
9 切り込み線
10 継目部
11 表面材及び粘着剤層の除去部
12 ラベル
13 剥離キッカケ部
14 ICタグ粘着ラベル

(57)【要約】

【課題】ICタグの表面の端部に印刷を施しても、綺麗な印刷ができるICタグ粘着ラベル及び平判ICタグ粘着シートを提供する。【解決手段】ICタグ1の外周には外枠ラベル2が設けられており、その外枠ラベル2の外周には、間隙7を空けて枠体粘着ラベル3が設けられている。この枠体粘着ラベル3は、剥離シート4に腰を与え、ICタグ1との剛性の差や厚みの差を少なくすることができるので、印刷作業やその他の二次加工をし易くする効果がある。さらに、ICタグ粘着ラベル14は、ICタグ1と外枠ラベル2から成る。ICタグ粘着ラベル14の断面は、剥離シート4の表面に、裏面に粘着剤層5が設けられているICタグ1が貼付されており、そのICタグ1の外周には裏面に粘着剤層5が設けられている外枠ラベル2が設けられている。さらに、その外枠ラベル2の外周には、間隙7を空けて枠体粘着ラベル3が設けられている。


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