(54)【考案の名称】発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラス

(51)【国際特許分類】

H01L 31/042

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(73)【実用新案権者】▲いく▼達國際企業股▲ふん▼有限公司

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は複層ガラスに関し、特に発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスに関する。

【従来の技術】

【0002】
現在大型建築物にしばしば使用されているウインドウガラス或いは採光ガラスは、単層のガラス或いはアクリルにより構成される。
しかしそれらは、陽光中の紫外線を効果的に遮蔽し、熱の室内への直接放射を防ぐことができないため、日照が強烈な時には室内温度の上昇を招き易い。
ガラス表面に熱絶縁材料を塗布し、或いは熱絶縁フィルムを接着することはできるが、その効果は理想的とはいえない。
一方、近年、地球化石エネルギーが枯渇の危機に直面するにつき、石油エネルギー消耗の速度を遅めようと、風力、水力、地熱或いはソーラーエネルギー等の天然資源を利用して電力を発生させる方法の開発に、各国は積極的に注力している。
そのため、光電ガラスにより、上記したウィンドウガラス或いは採光ガラスに置換し、ガラスの透視特性を確保しながら、ソーラーエネルギー発電の効果達成を試みる事業者が現れている。
【0003】
しかし、光電ガラスがソーラーエネルギーを吸収して発電を行う時、光電ガラスの背面には高温が発生し、これにより室内の温度は上昇して、室内の冷房空調に支出する費用は拡大する。
よって本考案は、上記したさまざまな欠点に鑑み、複層ガラスに透視可能なガラス特性を持たせながら、発電の機能も持たせ、しかも室内への熱の発散を効果的に阻害できる発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスを開発する。
【0004】

【効果】

【0007】
本考案の発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスは、透視及び発電の機能を備え、しかもソーラーパネルの発電で発生する熱放射を、隔離空間内に効果的に絶縁することができ、よって室内温度を効果的に低下させられ、室内で使用する冷房空調の支出を節約することができる。
さらに本考案は、ソーラーパネル発電時に発散する熱エネルギーを、隔離空間内に絶縁し、しかもソーラーパネルに対してもう一度発電させられるため、ソーラーパネルの発電効率を向上させることができる。
また本考案は、複数の結晶シリコンソーラーパネルを2枚のガラス板の間に設置するが、結晶シリコンソーラーパネルは、高発電力量及び低製造コストの特性を備えるため、発電効率を高めることができ、しかも製造コストを低下させられる。
加えて本考案は、室内及び屋外に対して極めて高い隔離性を備えるため、ガラスは結露しなくなり、良好な視野を保てる他、冬季には極めて良好な保温効果を備えるため、冬季の暖房空調費用を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本考案の第一実施例の部品分解図である。
【図2】本考案の第一実施例の組合せ断面図である。
【図3】本考案の第一実施例の使用状態図である。
【図4】本考案の第二実施例一部の部品の分解図である。
【図5】本考案の第三実施例一部の部品の分解図である。

【0009】
以下に図面を参照しながら本考案を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1、2に示すように、本考案発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラス1の第一実施例は、光透過可能なソーラーパネル2及び熱絶縁ガラス3からなる。
【0011】
該ソーラーパネル2は、ソーラーエネルギーを吸収して発電でき、第一ガラス板21、第二ガラス板22及び複数の結晶シリコンソーラーパネル23からなる。
【0012】
該各結晶シリコンソーラーパネル23は、第一ガラス板21と第二ガラス板22の間に挟んで設置し、該各結晶シリコンソーラーパネル23は、碁盤の目状に配列し、これにより該各結晶シリコンソーラーパネル23の間には間隔24を備える。
【0013】
該各結晶シリコンソーラーパネル23は、必要な図案に応じて、配列して組合せることができる。
【0014】
実施時には、第一ガラス板21上に、光触媒層を塗布し、これによりガラスはクリーンな状態を保ち易くなり、ソーラーエネルギー発電の安定性を確保することができる。
【0015】
該熱絶縁ガラス3と該ソーラーパネル2の背面25との間には、枠フレーム41を挟んで設置し、接着材料により、熱絶縁ガラス3、ソーラーパネル2と枠フレーム41を接着結合させた後、これにより該枠フレーム41の内部には隔離空間4を形成する。
【0016】
該熱絶縁ガラス3、該ソーラーパネル2と該枠フレーム41は、螺接方式により結合することもできる。
【0017】
該熱絶縁ガラス3と該ソーラーパネル2の背面25との間は、接着テープ或いはシリコンゴム類の接着材料により直接取り囲み、枠フレーム41を形成することもでき、これによっても同様に隔離空間4を形成することができる。
【0018】
実施時には、該熱絶縁ガラス3は、第三ガラス板31及び低放射ガラス(Low-emissivity glass)からなり、該低放射ガラスを熱反射層32とする。
【0019】
該熱反射層32は、第三ガラス板31の正面に形成する。
【0020】
これにより、図3に示すように、太陽光線が第一ガラス板21の正面から入射すると、光線の一部は、該各結晶シリコンソーラーパネル23の間の間隔24を経由して、該第二ガラス板22を通過し、さらに該熱絶縁ガラス3を通過し、こうして室内の人員は外を見ることができる。
【0021】
大部分の太陽光線は、光が透過しない各結晶シリコンソーラーパネル23に照射し、これにより該各結晶シリコンソーラーパネル23は、電気エネルギーを発生させ、コードで外部につながり、該電気エネルギーを外へと出力する。
【0022】
該各結晶シリコンソーラーパネル23が電気エネルギーを発生させる時、それが発生する熱エネルギーは、熱反射層32の反射を経て、該隔離空間4内に隔離される。
【0023】
本考案発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラス1の第二実施例である図4に示すように、本第二実施例と第一実施例との相違点について、以下に説明する。
【0024】
該ソーラーパネル2は、第一ガラス板21、第二ガラス板22及び非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル27からなり、該非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル27は、第一ガラス板21と第二ガラス板22の間に挟んで設置する。
【0025】
該非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル27は、部分光透過の特性を備えるため、透視と発電の効果を同時に達成することができる。
【0026】
太陽光線は、該非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル27を透過後、熱反射層32により反射され、該非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル27は再度発電を行い、発電効率を高めることができる。
【0027】
本考案発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラス1の第三実施例である図5に示すように、該熱絶縁ガラス3は、第三ガラス板31、熱反射層32及び第四ガラス板33からなる。
【0028】
該熱反射層32は、第三ガラス板31の正面に形成し、該第四ガラス板33は、熱反射層32上に接着結合させる。
【0029】
これにより、該熱反射層32は、第三ガラス板31と第四ガラス板33との間に挟んで設置される。
【0030】
該熱反射層32は、熱絶縁薄膜であるため、該ソーラーパネル2背面からの熱放射を効果的に反射し、隔離することができる。
【0031】
上記のように、本考案は以下の長所を備える。
1. 本考案は透視及び発電の機能を備え、しかもソーラーパネルの発電で発生する熱放射を、隔離空間内に効果的に絶縁することができ、よって室内温度を効果的に低下させられ、室内で使用する冷房空調の支出を節約することができる。
2. 本考案は、ソーラーパネル発電時に発散する熱エネルギーを、隔離空間内に絶縁し、しかもソーラーパネルに対してもう一度発電させられるため、ソーラーパネルの発電効率を向上させることができる。
3. 本考案は、複数の結晶シリコンソーラーパネルを2枚のガラス板の間に設置するが、結晶シリコンソーラーパネルは、高発電力量及び低製造コストの特性を備えるため、発電効率を高めることができ、しかも製造コストを低下させられる。
4. 本考案は、室内及び屋外に対して極めて高い隔離性を備えるため、ガラスは結露しなくなり、良好な視野を保てる他、冬季には極めて良好な保温効果を備えるため、冬季の暖房空調費用を低下させることができる。
【0032】
上記の本考案名称と内容は、本考案技術内容の説明に用いたのみで、本考案を限定するものではない。本考案の精神に基づく等価応用或いは部品(構造)の転換、置換、数量の増減はすべて、本考案の保護範囲に含むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本考案は透視でき、発電効率を高め、熱気の室内への発散を効果的に絶縁でき、しかも生産コストを低下させられる発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスを提供し、実用新案の要件である新規性を備え、従来の同類製品に比べ十分な進歩を有し、実用性が高く、社会のニーズに合致しており、産業上の利用価値は非常に大きい。
【0034】
1 発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラス
2 ソーラーパネル
21 第一ガラス板
22 第二ガラス板
23 結晶シリコンソーラーパネル
24 間隔
25 背面
26 正面
27 非結晶シリコン薄膜式ソーラーパネル
3 熱絶縁ガラス
31 第三ガラス板
32 熱反射層
33 第四ガラス板
4 隔離空間
41 枠フレーム

(57)【要約】

【課題】発電効率を高め、製造コストを低下させられる発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスを提供する。【解決手段】発電及び熱絶縁機能を備える複層ガラスは、光透過可能なソーラーパネル2及び熱絶縁ガラス3からなり、熱絶縁ガラス3上には熱反射層32を形成し、熱絶縁ガラス3とソーラーパネル2の背面との間には、枠フレーム41を挟んで設置し、隔離空間4を形成し、こうしてこの光透過可能なソーラーパネル2及び熱絶縁ガラス3の組合せにより、室内の人員は外を透視可能で、光透過可能なソーラーパネル2はソーラーエネルギーを吸収して発電し、熱絶縁ガラス3上の熱反射層32はソーラーパネル2背面に発散する熱エネルギーを隔離し、外来光線の熱放射を反射してソーラーパネル2に戻し、発電効率を高める。


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