【0001】
本考案は、一人でピアノ、ギター等とハーモニカを同時に演奏する際にハーモニカを演奏者の口元に留め置くためのハーモニカホルダーに関する。
【0002】
一人の演奏者がギターやピアノを演奏しながら同時にハーモニカの演奏も行なう同時演奏が行なわれる。同時演奏ではハーモニカを手で保持できないため、ハーモニカを保持して演奏者の口元に留め置くハーモニカホルダーが用いられる。図7は、従来の一般的なハーモニカホルダー50にハーモニカ51を取り付けた状態の外観図である(例えば、特許文献1参照)。ハーモニカホルダー50は、演奏者の首回りに吊り下げてハーモニカホルダー50の落下を防ぐための略U字状に形成された吊り金具52と、ハーモニカ51を保持するための門形に形成された保持金具53とから構成されている。
【0003】
保持金具53には門形金具の頂部中央辺53aとの間でハーモニカ51を挟持するための支持板55が、その両端部分に設けた二つ孔に細い金属棒で形成された門両足53bを貫通させた状態で頂部中央辺4aに平行移動可能に取り付けてある。そして、支持板55は門形金具の各足53bの中程に取り付けたスプリング56により頂部中央辺53a方向に付勢されており、支持板55に載せたハーモニカ51は頂部中央辺53aとの間で挟持される構造になっている。
【0004】
吊り金具52と保持金具53は細い金属棒で製作されており、両金具の両端部分にねじの通す小さい輪が形成されて図7に示すように頭の平なねじと蝶ナット57を使用して連結されている。ハーモニカホルダー50の演奏を容易にするにはハーモニカ51を演奏者の口元近くに留め置かねばならず、そのためには吊り金具52と保持金具53との間の角度を調整する必要ある。図7に示す従来のハーモニカホルダー50では、角度を調整した状態で蝶ナット57を固く締めつけて固定し、演奏中もその状態が維持されるようにしている。
【0005】
しかし、ハーモニカ51には重量があり、また演奏時には演奏者の唇によりハーモニカ51を前方に押しやる力が加わる。このため、蝶ナット57による固定がその力に耐えきれずに吊り金具52と保持金具53との間の角度が調整された状態から開いて前方にズレ、ハーモニカ51が口元から離れて演奏しづらくなる問題がある。
【課題】ギターやピアノを演奏しながら同時にハーモニカ演奏する際にハーモニカが演奏者の口元から離れることを防止する。【解決手段】略U字状に形成した吊り金具の両端に外周面に複数の歯を持ち中央に回転軸を通す貫通孔を設けた円板状歯車を円板面を門形吊り金具の面に垂直な姿勢で固定する。門形の保持金具の両足端に先端が二股に分かれた二股部を取り付け、二股部の間に吊り金具の円板状歯車を挿入し、二股部の両足端部に設けた貫通孔から円板状歯車の貫通孔を通してねじを挿通し反対側ねじ先に蝶ナットを螺合させて締め付ける。二股部の間に円板状歯車の歯に噛み合うラチェット爪をバネ機構により歯側に付勢した状態で回動自在に取り付け保持金具と吊り金具との間の角度が開く動きを阻止する。ラチェット爪の噛み合いを解除する解除レバーをラチェット爪と一体に回動する回動軸に固定して設ける。
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