(54)【考案の名称】ガラス用吸着フォーム用紙及びその用紙単体

(73)【実用新案権者】活版ディーアイ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、情報が表示されミシン目を介して切り離し可能に列設される複数の用紙単体を備え、この用紙単体が切り離されてガラスに引き剥がし可能に貼付されるガラス用吸着フォーム用紙及びその用紙単体に関する。

【従来の技術】

【0002】
一般に、例えば建物の建築においては、窓用等のガラスを使用するが、このガラスには例えば作業手順や作業内容等の情報を表示した紙を貼付することを行なっている。紙としては、図8に示すように、例えば、特許文献1(特開2009−221388号公報)に掲載されたものが知られている。これは、紙本体100の表面または裏面に粘着剤101を塗布し、この粘着剤101の表面に剥離可能な被覆テープ102を仮着して形成し、ガラス面に紙本体100を貼付するときは、被覆テープ102を剥離して粘着剤101を露出し、この粘着剤101をガラス面に粘着させるものである。粘着剤101なので、紙本体100が不要になったときは、これを引き剥がして撤去できるようにしている。
【0003】
ところで、この種のガラス用の紙としては、同じ情報を多数のガラス面に表示する場合に便利な所謂フォーム用紙を用い、上記の粘着剤を設けたものを使用することも行なう。このフォーム用紙は、表裏面を有して矩形状に形成され少なくとも表面に情報が表示され上端縁及び下端縁でミシン目を介して切り離し可能に列設される複数の用紙単体と、列設される各用紙単体の両側端縁に夫々ミシン目を介して切り離し可能に連結され用紙単体の列設方向に沿って所定間隔でパンチ孔が複数形成された耳部とを備え、用紙単体を切り離してガラスに貼付している。
【0004】

【効果】

【0015】
本考案によれば、情報が表示された用紙単体の表面に吸着層を設け、この吸着層をガラス面に吸着させることにより、用紙単体をガラス面に吸着させているので、一度貼付した用紙単体をガラス面から剥がしやすく、例えば間違って貼着してしまったとき等に貼りなおし作業が可能である。この場合、吸着により用紙単体をガラス面に吸着させているので、即ち、粘着性のある糊等を使用していないので、一度吸着させた用紙単体を剥がしてもガラス面に糊残りすることがなく、綺麗に剥がすことができ、剥がした後のガラス面のクリーニングを容易に行なうことができる。また、糊残りしないで綺麗に剥がすことができることから、例えば用紙単体を貼る場所を間違えた場合等、貼りなおし時に貼付場所を変えるときでも、容易に貼りなおすことができ、そのため、貼りなおし作業を容易にすることができる。更に、吸着させていることから、貼着,剥離を何度繰り返しても貼着力が弱くなりにくく、そのため、繰り返し使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙を示し、(A)は用紙単体毎に切り離した状態の正面図、(B)は耳部を切り離した状態の正面図である。
【図3】本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙を示し、(A)は側面図、(B)は被覆テープを剥離した状態の側面図である。
【図4】本考案の実施の形態に係る吸着層を示す拡大側面図である。
【図5】本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙をガラス面に吸着させた状態で示す斜視図である。
【図6】図5中A−A線断面図及び要部拡大断面図である。
【図7】本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙の製造方法を示す図である。
【図8】従来のガラス用の紙の一例を示す図である。

【0017】
以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙及びその用紙単体を説明する。本実施の形態においては、例えば建物の建築現場等の作業現場に用いられるガラス用吸着フォーム用紙について説明する。
図1乃至図6には、本考案の実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙Pを示している。本ガラス用吸着フォーム用紙Pは、用紙単体10が複数列設されたフォーム用紙1と、吸着層30と、被覆テープ40とを備えて構成されている。このガラス用吸着フォーム用紙Pは、用紙単体10が切り離されてガラス面Gに引き剥がし可能に貼付されるものである。
【0018】
フォーム用紙1は、表面11及び裏面12を有して矩形状に形成され表面11及び裏面12に夫々情報が表示され上端縁13及び下端縁14でミシン目15を介して切り離し可能に列設される複数の用紙単体10と、列設される各用紙単体10の両側端縁16に夫々ミシン目17を介して切り離し可能に連結され用紙単体10の列設方向に沿って所定間隔でパンチ孔21が複数形成された耳部20とを備えて構成されている。
【0019】
用紙単体10の表面11には、例えば会社名等の情報が印刷されて表示され、裏面12には、作業手順や作業内容,作業スケジュール等の情報が印刷されて表示されている。
【0020】
吸着層30は、フォーム用紙1をガラス面Gに吸着可能にするもので、例えば非塩ビ材で、アクリル系特殊ポリマーフォーム等を用いて所定幅の帯状に形成されており、各用紙単体10の表面11であって両側端縁16の内側に両側端縁16に沿って夫々設けられている。この吸着層30は、その表面31がガラス面Gに対して開口する多数の吸盤状の微細気孔32を有して構成されている。また、この吸着層30の裏面33には粘着剤34が設けられており、この粘着剤34を介して吸着層30が用紙単体10の表面11に貼着されている。
【0021】
被覆テープ40は、樹脂で吸着層30の表面31と略同形に形成されており、各吸着層30の表面31に剥離可能に仮着されている。
【0022】
このように構成されるガラス用吸着フォーム用紙Pを製造するときは、以下のようにする。図7に示すように、予め、吸着層30の表面31に被覆テープ40を仮着し、次に、吸着層30の裏面33に粘着剤34を設け、それから、粘着剤34に、例えば樹脂製のシート35を仮着して帯状のテープTを作成し、このテープTをロール状のロールテープTとして用意しておく。また、紙のみのフォーム用紙1をロール状のロール紙Rとして用意しておく。
【0023】
このロールテープTをロール紙Rに、例えば周知の製造機で貼付させてガラス用吸着フォーム用紙Pを製造する。詳しくは、図7に示すように、ロールテープTを、例えば周知の搬送機50で搬送していく。このとき、搬送途中に設けられる周知の剥離機51でシート35を剥離し、吸着層30の裏面33に設けられた粘着剤34を露出する。
【0024】
一方、ロール紙Rは、周知の送り機52で送られる。このとき、紙のみのフォーム用紙1の耳部20に形成されたパンチ孔21に、例えば送り機52に設けられるスプロケットの歯部等が入るようにしてスプロケットの回転によりフォーム用紙1を送るようにする。そして、この紙のみのフォーム用紙1の送り途中に、周知の印刷機53で各用紙単体10の表面11及び裏面12夫々に情報を印刷して表示する。
【0025】
そして、図7に示すa点において、周知の貼付機54で、印刷後のフォーム用紙1の表面11に、シート35が剥離されて粘着剤34が露出した吸着層30の裏面33を押し付けて付設する。粘着剤34を介して用紙単体10に吸着層30を付設するので、用紙単体10と吸着層30とを強固に固着することができる。このように吸着層30が付設されたフォーム用紙1を、例えば用紙単体10の上端縁13及び下端縁14のミシン目15で折り返して畳んで保管する。この場合、各吸着層30の表面31に被覆テープ40が仮着されているので、フォーム用紙1を折り畳んでも吸着層30が他の用紙単体10に吸着することがなく、そのため、フォーム用紙1を保管しやすくなる。
【0026】
従って、この実施の形態に係るガラス用吸着フォーム用紙Pをガラス面Gに貼着させるときは、用紙単体10毎に使用するので、図2(A)に示すようにフォーム用紙1から各用紙単体10を切り離し、図2(B)に示すように各用紙単体10から耳部20を切り離す。この状態で、図3(B)に示すように被覆テープ40を剥離して吸着層30を露出し、この吸着層30をガラス面Gに押し付けて吸着させる。吸着層30をガラス面Gに押し付けると、図6に示すように微細気孔32が吸盤状にガラス面Gに吸着するようになる。吸盤状に吸着するので、強固に貼着させることができる。また、吸着させているので、一度貼着させた用紙単体10をガラス面Gから剥がしやすく、例えば間違って貼着してしまったとき等に貼りなおし作業が可能である。
【0027】
この場合、吸着により用紙単体10をガラス面Gに吸着させているので、即ち、粘着性のある糊等を使用していないので、一度吸着させた用紙単体10を剥がしてもガラス面Gに糊残りすることがなく、綺麗に剥がすことができるので、剥がした後のガラス面Gのクリーニングを容易に行なうことができる。また、吸盤状なので、より一層用紙単体10をガラス面Gから綺麗に剥がすことができ、そのため、より一層剥がした後のガラス面Gのクリーニングを容易に行なうことができる。
【0028】
また、糊残りしないで綺麗に剥がすことができることから、例えば用紙単体10を貼る場所を間違えた場合等、貼りなおし時に貼付場所を変えるときでも、容易に貼りなおすことができ、そのため、貼りなおし作業を容易にすることができる。更に、吸着させていることから、貼着,剥離を何度繰り返しても貼着力が弱くなりにくく、そのため、繰り返し使用することができる。
【0029】
更に、用紙単体10を、例えば建物の建築現場に使用されている窓ガラスのガラス面Gに吸着させた場合、用紙単体10によって作業者がガラスまでの距離感をつかむことができるので、作業者がガラスに衝突する事態を防止することができる。
【0030】
更にまた、建築現場に使用されているガラスのガラス面Gに用紙単体10を吸着させた場合、用紙単体10の表面11に情報が表示されており、この表面11側をガラス面Gに吸着させているので、作業者以外の人にも情報を提示することができる。また、用紙単体10の裏面12にも情報が表示されており、この裏面12は作業者が見るので、本実施の形態のように作業手順や作業内容,作業スケジュール等の情報を用紙単体10の裏面12に表示することにより、所謂作業指示書にすることができ、そのため、汎用性を向上させることができる。
【0031】
また、用紙単体10の表面11であって両側端縁16の内側に所定幅で帯状の吸着層30を夫々付設したので、用紙単体10の表面11全体に吸着層30を付設した場合に比較して、付設される吸着層30の面積が小さくなり、そのため、コストを低減させることができる。
【0032】
尚、上記実施の形態において、吸着層30の裏面33に粘着剤34を設けて粘着剤34により吸着層30を用紙単体10に付設したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、吸着層30の裏面33に樹脂製のシート材(例えば、PETフィルム等)を設け、このシート材に粘着剤34を設けて粘着剤34を介して吸着層30を用紙単体10に付設しても良く、適宜変更して差支えない。
また、上記実施の形態において、建物の建築現場等の作業現場に使用されている窓ガラスのガラス面Gに用紙単体10を吸着させたが、必ずしもこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0033】
P ガラス用吸着フォーム用紙
G ガラス面
T テープ
R ロール紙
1 フォーム用紙
10 用紙単体
11 表面
12 裏面
13 上端縁
14 下端縁
15 ミシン目
16 両側端縁
17 ミシン目
20 耳部
21 パンチ孔
30 吸着層
31 表面
32 微細気孔
33 裏面
34 粘着剤
35 シート
40 被覆テープ
50 搬送機
51 剥離機
52 送り機
53 印刷機
54 貼付機

(57)【要約】

【課題】貼付した用紙単体を剥がしたときに糊残りしないようにして剥がした後のガラス面のクリーニングを容易に行なえるようにし、貼りなおし作業を容易にするとともに繰り返し使用することができるガラス用吸着フォーム用紙を提供する。【解決手段】表面11及び裏面12を有して矩形状に形成され、少なくとも表面11に情報が表示され上端縁13及び下端縁14でミシン目15を介して切り離し可能に列設される複数の用紙単体10と、各用紙単体10の両側端縁16に夫々ミシン目17を介して切り離し可能に連結され用紙単体10の列設方向に沿って所定間隔でパンチ孔21が複数形成された耳部20とを備える。各用紙単体10の表面11であって両側端縁16の内側にガラス面に吸着可能な所定幅の帯状の吸着層30を両側端縁16に沿って夫々設け、各吸着層30の表面に剥離可能な被覆テープ40を仮着する。


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