(54)【考案の名称】スライド式電子機器のディスプレイ構造

(73)【実用新案権者】奐億科技股▲ふん▼有限公司

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案はスライド式電子機器のディスプレイ構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
現在市場でよく見られる電子機器は、その多くが折りたたみ式の構造を採用している。例えば、ノート型パソコン、折りたたみ式携帯電話等である。また、スライド式携帯電話等のようにスライド式構造を採用している製品もあり、特にここ数年で、市場には3G(3rd Generation;第3世代移動通信システムのこと)携帯電話、タブレット型のパーソナルコンピュータ(以下、タブレットPCという)などのスライド式電子機器が登場した。
【0003】
スライド式電子機器のディスプレイは、電子機器の台座上で所定の位置までスライドさせた後、使用者が見やすいようにディスプレイを所定の角度まで回転させて起こす。ディスプレイを元の位置に戻したい時は、起こした電子機器のディスプレイを台座と平行になるまで回転させ、更に台座と重なるまでスライドさせて元の位置に戻す。台湾実用新案第M343362号(出願番号:096218191)には、3G携帯電話等の電子機器に取り付けることができるスライドレール構造が開示されている。
【0004】
上述のスライドレール構造は、以下に示すような構成となっている。固定板上の対向する両端縁の近傍にそれぞれレールを設け、更にスライド板の両側辺上にスライド片を設ける。固定板は電子機器の台座上に固定して設け、スライド板は電子機器のカバーに固定する。スライド片とレールにより、スライド板を固定板の二本のレールの間でスライドさせることができる。
【0005】
しかしながら、このような固定板とスライド板の構造は3G携帯電話等のような小型の電子機器に使用するのには適しているが、タブレットPC等のようなサイズの大きい電子機器に適用する場合は、電子機器のサイズに合わせて固定板とスライド板のサイズも長くする必要があり、コストが高くなってしまう。
【0006】

【効果】

【0010】
本考案は、シンプルで高い適用性をもつレール構造により材料のコストを削減できるとともに、電子機器の内部スペースを節約して電子機器の薄型化を達成でき、更には配線が断裂するのを防止することもできるスライド式電子機器のディスプレイ構造を提供することができる。
【0011】
ケースの両側に設けたシンプルで高い適用性をもつレール構造により、特にサイズの大きいタブレットPC等の電子機器に適用した時に材料のコストを削減でき、また、レール構造全体の体積が小さいため、電子機器の内部スペースを節約して電子機器の薄型化を達成することができる。
【0012】
また、可撓性回路素子の可撓性部の一部は折り曲げられて重ねられ、更にケースの貫通溝から延出する。この構造により、ディスプレイ構造をスライドさせる時、可撓性部の重なった部分はそれに連動して伸展するため可撓性回路素子が断裂しなくなり、また、遮板と外蓋板により可撓性回路素子を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本考案によるディスプレイ構造の構成を示した分解図である。
【図2】本考案によるディスプレイ構造の構成を図1とは別の角度から示した分解図である。
【図3】本考案によるディスプレイ構造の外観を示した斜視図である。
【図4】本考案によるディスプレイ構造の外観を図3とは別の角度から示した斜視図である。
【図5】本考案によるディスプレイ構造を台座構造に取り付け、スライドさせた時の状態を示した説明図である。
【図6】本考案によるディスプレイ構造を台座構造に取り付け、回転させて起こした時の状態を示した説明図である。

【0014】
図1及び図2に示すように、本考案によるスライド式電子機器のディスプレイ構造は、ケース10、ディスプレイモジュール20、二つのレールモジュール30、及び可撓性回路モジュール40によって構成する。
【0015】
ケース10は収納空間11を有し、収納空間11の底壁111の対向する両端縁の近傍には、互いに平行である二つの開口溝12を設け、底壁111の二つの開口溝12の間には更に貫通溝13を設ける。なお、貫通溝13は底壁111の中央部に設けるのが好ましい。また、本考案において、ケース10は、台座14と、台座14上に取り付けられる側面フレーム15を有し、台座14と側面フレーム15によって収納空間11が形成される。また、開口溝12と貫通溝13は台座14に設けられる。
【0016】
本実施例において、ディスプレイモジュール20はタッチパネル式のディスプレイであるが、当然、その他の一般的なディスプレイでもよい。
【0017】
各レール部30はレール31、スライド片32、及びライニング部33を具える。各レール31の二つの末端の近傍には二つの位置決め凸部311を突設し、各ライニング部33は折り曲げられて二つの係止部331を形成する。
【0018】
可撓性回路モジュール40は少なくとも一つの可撓性回路素子41を具える。本実施例においては、可撓性回路素子41は二つ設け、該二つの可撓性回路素子41はいずれも軟性回路基板である。各可撓性回路素子41は、電気接続部411と、電気接続部411から延伸して形成するとともに可撓性をもつ可撓性部412とによって構成する。各可撓性部412は電気接続部411に接続される連結部4121と、連結部4121の末端が同一平面上で反対側に折り返されて更に延伸して形成する外部接続部4122を具える。
【0019】
また、本考案によるスライド式電子機器のディスプレイ構造は、遮板50、外蓋板60、及び回路モジュール70を更に含む。回路モジュール70は回路基板71と回路基板71上に設けられる接続ポート72を具える。
【0020】
図3と図4に示すように、二つのレールモジュール30のレール31は、ケース10の収納空間11の底壁111上に、開口溝12と平行になるように固定する。二つのスライド片32は、対応するレール31にそれぞれスライド自在に取り付け、それによりケース10をスライドさせることができる。また、二つのライニング部33は、対応するスライド片32に固定してレール31とスライド片32の間に配置する。スライド片32がレール31内をスライドする時、スライド片32がレール31の二つの末端のどちらかまで移動した際、ライニング部33の二つの係止部331はレール31の二つの位置決め凸部311と係合し、スライド片32をその位置で係止させる。
【0021】
回路モジュール70はケース10の収納空間11内に固定して設けられ、ケース10の側縁に近接する。
【0022】
可撓性回路モジュール40はケース10の収納空間11内に設ける。可撓性回路素子41の可撓性部412は途中で2度折り曲げられて3重に重ねられ、また、その末端はケース10の貫通溝13外に延出し、電子機器の台座(図示せず)内の回路基板(図示せず)と電気的に接続される。すなわち、各可撓性回路素子41の可撓性部412の外部接続部4122の末端側の一部は、重ねられた状態で、貫通溝13外に延出する。
【0023】
一方、遮板50は収納空間11の底壁111上に取り付けられ、貫通溝13を覆う。外蓋板60はケース10の外壁に取り付けられ、貫通溝13の一部を覆うとともに遮板50と重なる。可撓性回路素子41の可撓性部412の外部接続部4122は遮板50に接触し、それにより外部接続部4122の重なる部分が位置決めされる。
【0024】
ディスプレイモジュール20はケース10の収納空間11内に固定され、上述した可撓性回路モジュール40、レール部30はディスプレイモジュール20の下方に配置する。可撓性回路モジュール40の内、一つの可撓性回路素子41の電気接続部411は回路モジュール70の接続ポート72に電気的に接続する。
【0025】
図5及び図6に示すように、本考案によるディスプレイ構造は台座構造8と連結させることで、スライド式電子機器を構成する。台座構造8上の両側にはレール部30のスライド片32に対応するレールユニット(図示せず)を設け、ディスプレイ構造をスライドさせることができる。また、台座構造8上には回転軸部81を設けディスプレイ構造に取り付けることで、ディスプレイ構造を回転軸部81を軸に回転させて台座構造8から起こすことができ、使用者はモニターを見やすくなる。また、外に向かってディスプレイ構造がスライドする時、可撓性回路素子41の可撓性部412の折曲がった部分もそれに連動して伸展し(本実施形態の外部接続部4122の先端は、この外に向かうスライド方向とは反対側に臨んでいる)、ディスプレイ構造が元の位置に戻るようにスライドする時は、可撓性部412は再び折り曲がって重なり元の状態となる。また、外蓋板60上には更に二つの伸縮板(図示せず)を取り付けることで、ディスプレイ構造をスライドさせた時、伸縮板も連動して伸縮し、可撓性回路素子41の可撓性部412を保護することができる。
【0026】
以上に説明したように、本考案はケース10の両側に、レール31とスライド片32を具えたレール部30を設ける。このレール部30の構造は、シンプルで高い適用性をもつため、特にサイズの大きいタブレットPC(タブレット型のパーソナルコンピュータ)等の電子機器に適用した時に材料のコストを削減でき、また、レール部30全体の体積が小さいため、電子機器の内部スペースを節約して電子機器の薄型化を達成することができる。
【0027】
一方、可撓性回路素子41の可撓性部412の一部は折り曲げられ重ねられ、更にケース10の貫通溝13から延出する。この構造により、ディスプレイ構造をスライドする時、可撓性部412の重なった部分はそれに連動して伸展するため可撓性回路素子41が断裂しなくなる。また、遮板50と外蓋板60により可撓性回路素子41を保護することができる。
【0028】
以上、本考案の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【0029】
10 ケース
11 収納空間
111 底壁
12 開口溝
13 貫通溝
14 台座
15 側面フレーム
20 ディスプレイモジュール
30 レール部
31 レール
311 位置決め凸部
32 スライド片
33 ライニング部
331 係止部
40 可撓性回路モジュール
41 可撓性回路素子
411 電気接続部
412 可撓性部
4121 連結部
4122 外部接続部
50 遮板
60 外蓋板
70 回路モジュール
71 回路基板
72 接続ポート
8 台座構造
81 回転軸部

(57)【要約】

【課題】シンプルで高い適用性をもつレール構造により材料のコストを削減できるとともに、電子機器の内部スペースを節約して薄型化を達成でき、更には配線が断裂するのを防止することもできるスライド式電子機器のディスプレイ構造を提供する。【解決手段】収納空間を有し、底壁の両端部には開口溝が設けられ、該底壁の開口溝の間に貫通溝が設けられるケースと、ケースの収納空間に設けられるディスプレイモジュールと、レールとスライド片を具え、該レールは開口溝内に設けられ、該スライド棒はレールにスライド自在に設けられるレールモジュールと、該ケースの収納空間内に設けられた可撓性回路素子を具え、該可撓性回路素子は可撓性部を有し、該可撓性部は該ケースの貫通溝の外に延出し、該可撓性部の一部は折り曲げて重ねられ、重なった部分はスライドと連動して伸展する可撓性回路モジュールとによって構成する。


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