(54)【考案の名称】席札

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、結婚披露宴やその他の宴会の会場において各出席者の着席位置を示すための席札に関する。

【従来の技術】

【0002】
結婚披露宴等の宴会では、一般に広い会場内に多数の席が設けられるため、各出席者が自分の席を見つけやすいよう、テーブルの各席に出席者の名前を書いた厚紙等から成る席札が添えられることが多い(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】

【効果】

【0016】
以上で説明したように、本考案に係る席札によれば、単に出席者の着席位置を表示するだけでなく、意外性を演出して出席者に新鮮な驚きを感じさせることが可能となる。
【0017】
また、従来披露宴会場等においては、席札とは別に配席表や献立表等が各出席者の席に置かれており、これらがテーブル上で多くの場所を占めていたが、上記のように、配席表や献立表等を記載する欄を席札に設けることにより、これらを省スペースに配置できるようになる。
【0018】
また、上記のように席札を写真立てとしても使用できる構成とすれば、出席者が各自持ち帰った席札に披露宴で撮影した写真等を飾って楽しむことができ、披露宴終了後も席札を有効に利用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本考案の第一の実施例に係る席札の全体構成を示す斜視図。
【図2】同実施例に係る席札の内筒を示す斜視図。
【図3】同実施例に係る席札の展開図であって、(a)が外筒を示し、(b)が内筒を示す。
【図4】同実施例に係る席札を右側斜め上方から見た図であり、(a)が外筒を、(b)が内筒を示す。
【図5】同実施例に係る席札を写真立てとして使用する方法を説明する図。
【図6】本考案の第二の実施例に係る席札の全体構成を示す斜視図。
【図7】同実施例に係る席札の外筒を開いた状態を示す斜視図。
【図8】同実施例に係る席札の内筒を示す斜視図。
【図9】本考案の第三の実施例に係る席札の全体構成を示す斜視図。
【図10】同実施例に係る席札の蓋を開いた状態を示す斜視図。
【図11】本考案の第四の実施例に係る席札の全体構成を示す斜視図。

【0020】
以下、本考案を実施するための形態について実施例を用いて説明する。
【0021】
本考案に係る席札の第一の実施例について図1〜5を参照しつつ説明する。本実施例に係る席札は、主に外筒110と該外筒110に内嵌される内筒120で構成される。図1は、内筒120を外筒110に挿入した状態を示す斜視図であり、図2は内筒120の斜視図である。また、図3は内筒120及び外筒110の展開図であり、図4は外筒110及び内筒120の側面図である。
【0022】
外筒110及び内筒120は、いずれも断面三角の角筒形状を有し、図3のように切り取られた厚紙等から成るシート状基材を折り曲げて形成される。なお、ここでは、外筒110及び内筒120は共に両端面が開放されたものとしているが、外筒110は少なくとも一端が開放されていればよく、内筒120は一端又は両端が閉鎖されたものであってもよい。
【0023】
外筒110を構成するシート状基材は、それぞれ折り線115、116、117を介してこの順に連接された第一水平片111、第一傾斜片112、第二傾斜片113、第二水平片114を備えており、折り線115、116、117を山折りし、第二水平片114の端縁から延出する係止片118を第一水平片111の中央部に設けられたスリット119に差し入れることによって外筒110が組み立てられる。
【0024】
同様に、内筒120を構成するシート状基材は、それぞれ折り線125、126、127を介してこの順に連接された第一水平片121、第一傾斜片122、第二傾斜片123、第二水平片124を備えており、折り線125、126、127を山折りし、第二水平片124の端縁から延出する係止片128を第一水平片121の中央部に設けられたスリット129に差し入れることによって内筒120が組み立てられる。
【0025】
なお、前記折り線115〜117、125〜127は、各シート状基材に印刷、プレス加工、又はミシン目加工を施すことによって形成されている。
【0026】
以下、外筒110及び内筒120を組み立て、第一水平片111、121及び第二水平片114、124で構成される部分を底部として起立させた状態において、第一傾斜片112、122側を前方、第二傾斜片113、123側を後方とし、前方から見て向かって右を右方、向かって左を左方として前後、上下、左右を定義する。また、上下方向の寸法を高さ、左右方向の寸法を幅、前後方向の寸法を奥行きと呼ぶ。
【0027】
外筒110と内筒120は、軸に直交する断面の形状が互いに相似になるように形成されており、内筒120は、その外周面が外筒110の内周面に摺接する状態で容易にスライドさせることができるよう、高さ及び奥行きが外筒110よりもやや小さくなっている。また、内筒120を外筒110に挿入したときに内筒120の端部が外筒110から突出するように、内筒120の幅は外筒110の幅よりもやや大きくなっている。これにより、内筒120の端部をつまみやすくなり、内筒120を外筒110から容易に引き出せるようになる。
【0028】
外筒110の第一傾斜片112の外側面には、バリアブル印刷(可変印刷)により出席者名141が印刷される。バリアブル印刷とは、文章や画像等の印刷物の一部を差し替えながら印刷することをいい、ここでは、特に画像中の一部の領域を差し替えて印刷する所謂イメージバリアブル印刷を用いることが望ましい。これによれば、実写画像中に出席者の名前を挿入した写真を印刷することができるため、それを見た出席者にあたかも自分のために特別に撮影されたものであるかのような印象を与えることができ、サプライズ効果が期待できる。なお、出席者名141は、フルネームを記載してもよく、姓のみ又は名のみを記載してもよい。
【0029】
また、外筒110の第二傾斜片113の外側面には新郎新婦のプロフィール142が印刷される。該プロフィールには例えば、新郎新婦の顔写真、氏名、生年月日、出身地、趣味、特技、経歴等が含まれる。また更に、外筒110の第一傾斜片112の内側面と第二傾斜片113の内側面には、会場内の席の配置と各席毎の出席者名を記載した配席表143が印刷される。
【0030】
内筒120の第一傾斜片122には、その中央部を切り欠くことによって楕円形の窓部131が設けられる。なお、窓部131の形状は楕円形に限らず、長方形などの他の形であってもよい。内筒120の第二傾斜片123には、外側面に披露宴で供される食事の内容や順番を記載したメニュー表(献立表)144が印刷され、内側面の窓部131を介して外部から視認できる位置に新郎新婦からのメッセージ145が印刷される。
【0031】
また、内筒120には、第一傾斜片122と第二傾斜片123の間の折り線126の中央部に、該折り線126と交差するように一対の平行な切り込み線132a、132bが設けられており、該切り込み線132a、132bで挟まれる領域では前記折り線126が谷折りされる。これにより、該切り込み線132a、132bで挟まれる領域が内筒120内に突出し、断面V字上の吊り下げ部133を構成する。該吊り下げ部133には、新郎新婦から各出席者への贈呈品(ミニギフト)150が吊り下げられる。贈呈品150は例えば、マスコットやアクセサリ等であり、該マスコットやアクセサリに取り付けられたチェーン、吊りひも、開閉可能な環状の連結具、又はフックなどを前記吊り下げ部133に通すことにより、該贈呈品150を内筒120の内部に吊り下げることができる。
【0032】
なお、前記贈呈品150は、各出席者を模したマスコット人形とすることが望ましく、例えば、特開2004-261620号公報に記載されたものを用いることができる。これは、顔写真から作成したシートを立体的に形成したマスコット人形の顔面部分に貼り付けることで製造されるものであり、これにより出席者毎に各自の顔を立体的に表した人形を供することができる。この場合、例えば披露宴の招待状に二次元コード等によって専用サイトのアドレスを記載しておき、招待状を受け取った出席者に前記専用サイトから各自の顔写真データを添付したメールを送信して貰うことで、予め各出席者の顔写真データを収集する。
【0033】
また、内筒120は、所定のサイズ(例えばサービス判)の写真を収容できる形状及び大きさに構成されており、披露宴終了後に、図5に示すように内筒120の一端から写真160を第一傾斜片122の内側に沿わせるようにして挿入することにより、写真立てとして使用できるようになっている。なお、内筒120の第一水平片121には折り線125に沿って2つの略円弧状の切り込みが設けられており、該切り込みによって形成されるツメ134を図4(b)に示すように立ち上げると、内筒120に収容した写真160の底辺が該ツメ134に当接するため、内筒120内での写真160のずれを防止することができる。
【0034】
本実施例に係る席札を使用する際は、内筒120内に贈呈品150を吊り下げ、該内筒120を外筒110に収容した状態でテーブルの各席に配置しておく。会場に入場した各出席者は、外筒110に記載された出席者名141を手掛かりに自分の座席を探して着席する。内筒120を外筒110に収容した状態では、窓部131が外筒110で覆われるために贈呈品150を席札の正面から視認することはできない。その後、出席者が席札を手に取り、内筒120をスライドさせて外筒110から引き出した段階で初めて贈呈品150が現れることとなる。そのため、出席者に新鮮な驚きを与え、所謂サプライズ効果を醸すことができる。また、このとき贈呈品150を上述のような各出席者を模したマスコット人形としておけば、出席者にとっては席札の中から自分の顔をしたマスコットが現れることとなり、一層のサプライズ効果が期待できる。
【0035】
更に、外筒110や内筒120を前後に反転させると新郎新婦のプロフィール142やメニュー表144が現れ、更に外筒110を開けば配席表143が現れるため、これらによっても出席者に意外性を感じさせることができる。また、このように新郎新婦のプロフィール142、配席表143、メニュー表144、新郎新婦からのメッセージ145、及び贈呈品150を席札と一体にしたことにより、これらをテーブル上にコンパクトに配置することが可能となる。なお、外筒や内筒は係止片118、128をスリット119、129に差し入れることで固定されており、糊付け等はなされていないため、容易に開くことができる。
【0036】
また、本実施例に係る席札は、披露宴終了後は持ち帰って写真立てとして使用することができるため、披露宴で撮った写真を飾るなどして楽しむことができる。
【0037】
続いて、本考案に係る席札の第二の実施例について図6〜8を参照しつつ説明する。図6、7は、本実施例に係る席札の斜視図であり、図8は内筒の斜視図である。
【0038】
本実施例に係る席札は、実施例1のものと同様に外筒と該外筒に内嵌される内筒を備えており、該外筒及び内筒は、厚紙等のシート状基材を断面三角形の筒状に折り曲げて形成される。但し、本実施例では、外筒がその中央で左右に二分割されており、左側の外筒210aと右側の外筒210bは内筒220に対してそれぞれ独立に動かすことができるようになっている。一方、内筒220は、窓部231の形状が矩形である点と装飾用のリボン271が取り付けられている点以外は実施例1のものとほぼ同様である。なお、ここでは、外筒210a、210b及び内筒220は共に両端面が開放されたものとしているが、左側の外筒210aの左側端面と右側の外筒210bの右側端面は閉鎖されていてもよい。また、内筒220は一端又は両端が閉鎖されたものであってもよい。
【0039】
左側の外筒210aの第一傾斜片212aの左端部と、右側の外筒210bの第一傾斜片212bの右端部は、それぞれ弧状に膨出しており、該膨出部分にはそれぞれ図6、7に示すように、矢印272a、272bが印刷されている。出席者がこの膨出部分をつまみ、矢印272a、272bに従って外筒210a、210bを左右にスライドさせることにより、内筒220の内部に吊り下げられたマスコット等の贈呈品250を見ることができる。
【0040】
なお、外筒210a、210bの第一傾斜片212a、212bの外側には、出席者名241が印刷されるほか、ラインストーン273や打ち抜き274、金銀のプリント275などによって種々の装飾が施される。また、実施例1と同様に、外筒210a、210bの第二傾斜片の外側には新郎新婦のプロフィールが、第一傾斜片と第二傾斜片の内側には配席表が印刷され、内筒220の第二傾斜片の外側面にはメニュー表が、内側面には新郎新婦からのメッセージ245が印刷される。
【0041】
次に、本考案に係る席札の第三の実施例について図9、10を参照しつつ説明する。図9、10は、本実施例に係る席札の斜視図である。
【0042】
本実施例に係る席札は、立方体の箱から成る席札本体310を有している。席札本体310の上面は折り線312を軸として回動可能な蓋311となっており、蓋311の前端部には、折り線313を挟んで半円状のフラップ314が連設されている。該フラップ314はレース状の透かし抜きによって装飾が施されている。
【0043】
蓋311の内側には、マスコット等の贈呈品350を吊り下げるための吊り下げ部(図示略)が設けられている。該吊り下げ部は、実施例1のような切り込み線によって形成することが望ましいが、紐や金具、紙片等から成る部品を席札本体310の内部に取り付けることによって形成してもよい。
【0044】
席札本体310の上面、即ち蓋311の外側にはバリアブル印刷によって出席者名341が印刷され、フラップ314の外側には新郎新婦からのメッセージ345が印刷される。更に、席札本体310の手前側の面の内側にはメニュー表が印刷され、右側の面の内側には新郎新婦のプロフィールが、奥側の面の内側と左側の面の内側には配席表343が印刷される。
【0045】
本実施例に係る席札は、内部に贈呈品350を吊り下げ、蓋311を閉じた状態でテーブルの各席に配置される。そして、各自の席に着いた出席者が蓋311を開けることにより、贈呈品350が出席者に視認される。なお、席札本体310の手前側の面の下部とフラップ314には、所定サイズ(例えばサービス判)の写真の端縁を差し込むことのできる複数の切り込み381が設けられており、披露宴終了後には、席札本体310を写真立てとして使用することができるようになっている。
【0046】
次に、本考案に係る席札の第四の実施例について図11を参照しつつ説明する。図11は、本実施例に係る席札の斜視図である。
【0047】
本実施例に係る席札は、三角柱状の箱から成る席札本体410を有し、該三角柱の周面の一つを底部としてテーブルに載置されるものである。前記三角柱の残る2つの周面の一方には、切り込み線を設けることにより、開閉可能な扉411a、411bが形成されている。この扉411a、411bは、左右の扉が中央から両側へ開くように構成された所謂観音開きの扉であり、各扉411a、411bに取り付けられたリボン412a、412bによって扉411a、411bを互いに固定できるようになっている。また、席札本体410の内側上部には、実施例3と同様にマスコット等の贈呈品450を吊り下げるための吊り下げ部(図示略)が設けられている。
【0048】
席札本体410の内側には、扉411a、411bを開けた際に外部から視認できる位置に新郎新婦からのメッセージ445が印刷されている。また、席札本体410外側の扉411a、411bを有する面には、出席者名441が印刷されると共に、金銀の箔押し471によって種々の装飾が施される。なお、席札本体410の残りの周面又は底面には、新郎新婦のプロフィール、メニュー表、又は配席表を印刷することが望ましい。また、前記残りの周面、又は扉を有する面には、実施例3と同様の切り込みを設けて写真立てとしても使用できるようにすることが望ましい。
【0049】
本実施例に係る席札は、内部に贈呈品450を吊り下げ、扉411a、411bを閉じてリボン412a、412bを結んだ状態でテーブルの各席に配置される。そして、各自の席に着いた出席者がリボン412a、412bをほどいて扉411a、411bを開けることにより、贈呈品450とメッセージ445が出席者に視認される。
【0050】
110、210a、210b…外筒
118、128…係止片
119、129…スリット
120、220…内筒
131、231…窓部
133…吊り下げ部
134…ツメ
141、241、341、441…出席者名
142…プロフィール
143、343…配席表
144…メニュー表
145、245、345、445…メッセージ
150、250、350、450…贈呈品
160…写真
310、410…席札本体
311…蓋
312、313…折り線
314…フラップ
411a、b…扉

(57)【要約】

【課題】意外性を演出して出席者に新鮮な驚きを感じさせることのできる席札を提供する。【解決手段】結婚披露宴等において各出席者の着席位置を示すための席札を、外周面に出席者名が記される出席者名表示部141を備えた外筒110と、前記外筒110に内嵌され、該外筒110に対して軸方向に相対移動可能な内筒120と、前記内筒120の内部に吊り下げされた贈呈品とで構成し、前記内筒120にその周面を所定形状に切り欠いて形成された窓部を設け、内筒120と外筒110を相対移動させて前記窓部を外部に露呈させることで贈呈品が外部から視認可能となるように構成する。


【パテントレビュー】

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【インターネット特許番号リンク】

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