(54)【考案の名称】送付カード一体型マグネットシート

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、葉書やグリーティングカードなどと一体として送付する、図画付きマグネットシートに関する。

【従来の技術】

【0002】
観光地や博物館などの観光施設では、その地や施設に関する図画を記載した絵はがきやグリーティングカードなどが多く販売されている。ただし、これらは配達された後は年賀状などと一緒に保管されることが多く、再び顧みられることは少ない。このため、観光地や観光施設が観光客の友人知人に対して宣伝することを狙っても、さほど効果がなく終わってしまうことが多い。
【0003】
これに対して、配達後も図画を人目に止まるようにするようにした考案として、特許文献1に記載の装飾用葉書がある。これは、葉書大のマグネットシートに、絵を描いた装飾面と、葉書様式が印刷された被覆紙を貼り付け、この被覆紙を容易に剥がすことができるようにしたものである。配達後は被覆紙を剥がし、図画を葉書大のマグネットシートとしてスチール壁に貼り付け出来るので、長期に亘って宣伝効果を発揮させることができる。
【0004】

【効果】

【0010】
遊園地、水族館、動物園、博物館、その他各種の観光地で土産物として配布する図画付きの絵はがきやグリーティングカードを受け取った者が、それらの図画を個々に切り離して、個別に利用可能なマグネットシートとすることができ、高い汎用性を発揮できるようになる。特に、複数のキャラクターを掲げるテーマパークや、人気動物の多い水族館や動物園などで配布する絵はがきを、それぞれのキャラクターや動物ごとに切り離しできる小さなマグネットシートの集合体とすることができるので、冷蔵庫扉面に貼り付けられた書類の邪魔になりにくい。また、ハーフカットにより切り出された個々の範囲が葉書サイズの半分以下の大きさとなると、子供用おもちゃとして使い勝手のよい大きさになるので、子供がキャラクターや動物等が描かれたおもちゃの一環として、振れ続けることができるようになる。
【0011】
また、別の形態として、シートの周辺に図画を配置し、その図画が記載された周辺部を残し、中部を切り離し可能な形態でもよい。この切り離された周辺部は、フレーム型マグネットおもちゃ、又はフォトフレームのように扱うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】第一の実施形態にかかる積層シートの積層構造を示す図
【図2】第一の実施形態にかかる積層シートの図1のA−A断面図
【図3】第一の実施形態にかかる積層シートの印刷シート側から見た斜視図
【図4】第一の実施形態にかかる積層シートの書込シートを剥がす際の斜視図
【図5】ハーフカットから切り離した個々のマグネットシート群を示す図
【図6】第二の実施形態にかかる図画部のみ印刷シートを有する積層シートの断面図
【図7】第三の実施形態にかかる周辺部を切り離し可能な積層シートの断面図
【図8】第四の実施形態にかかるインク層で図画を形成する積層シートの断面図
【図9】(a)第五の実施形態にかかる封筒に挿入する積層シートの書込シート側から見た図、(b)第五の実施形態にかかる封筒に挿入する積層シートの印刷シート側から見た図

【0013】
以下、この考案にかかる第一の実施形態を説明する。図1は、この考案にかかる積層シート10を構成する各々の層を示す概略図であり、図2はそれらの層が積層された状態の断面図である。
【0014】
この実施形態にかかる上記積層シート10は、矩形のシート状磁石11の一方の面に、印刷シート12を積層し、他方の面に宛先等を書込可能な書込シート13を積層したものである。シート状磁石11とは、一般にマグネットシートと呼ばれる磁性体を有するシートであり、鉄板等の磁性体表面に貼り付け可能なものである。その厚さは0.5mm以上2mm以下であるとよい。0.5mm未満では磁力が小さすぎて、後述する切り離し後において、貼り付ける力が弱く、実用的でなくなってしまう。一方、2mmを超えると郵便物としての取り扱いが難しくなり、切り離しが難しくなり、厚く重すぎて配達先にあまり喜ばれなくなってしまう。
【0015】
上記印刷シート12は、文字、絵、写真など(以下、「図画」とまとめる。)を印刷した紙や樹脂シートからなる。樹脂シートとしては例えばポリ塩化ビニル(PVC)の白色シートが挙げられ、印刷するインクが載りやすいものが好ましい。紙としては、通常の紙の他、ポリプロピレンなどの樹脂で表面保護したものが挙げられる。いずれも、シート状磁石の黒色を隠蔽できるものであると好ましい。
【0016】
上記印刷シート12は、シート状磁石11の一方の面に接着剤によって強固に接着されている。この接着剤は、水に濡れても接着力の低下が無いか、許容範囲内であることが好ましい。配達の過程で水に濡れる可能性があるためである。
【0017】
シート状磁石11に上記印刷シート12を積層させた後、上記印刷シート12側から、シート状磁石11の厚みの半分以上であり、貫通する前で止まる切り込みを入れて、ハーフカット14を形成する。このハーフカット14を入れる箇所は、上記印刷シート12に記載されたそれぞれの図画15を囲むものである。このハーフカット14からシート状磁石11の一部をその上の上記印刷シート12に記載された図画ごと切り出し可能なように形成させる。図3は、このハーフカット14と図画15との位置関係の例を示す。
【0018】
上記書込シート13は、シート状磁石11の上記印刷シート12と反対側の面(他方の面)に積層させる。この書込シート13自体は、鉛筆、ペンなどで書込が可能であるか、インクジェットプリンタなどで印刷可能なシートであり、基本的には紙を用いると好ましいが、樹脂製シートの利用も可能である。書込シート13の表面は、白紙でもよいし、クリスマスカード、バレンタインカード、誕生日カードなどの、メッセージカードの書式が印刷されたものでもよいし、郵便番号及び切手の貼り付け位置からなるハガキ書式が印刷されたものでもよい。図1では例としてハガキ書式が印刷されたものを示す。ハガキ書式にする場合、観光地等において取り扱い局名の入った消印を明瞭に押印できるよう、上記書込シート13は白又はそれに近い色の紙であると好ましい。
【0019】
上記書込シート13は、シート状磁石11の他方の面に積層するにあたり、容易に剥離可能で、糊残りの無い弱粘性接着剤を用いる。また、この剥離を容易にするために、シート状磁石11の上記他方の面に、予め離型剤を塗布しておいてもよい。ただし、手で剥がすまで自動的に剥がれるものではない程度の接着力を有する必要がある。これらの条件を満たすものであれば、上記の弱粘性接着剤は特に成分を限定されるものではない。
【0020】
上記書込シート13には、ハガキとして用いる場合には住所宛名などを、その他のメッセージカードとして用いる場合には、独自のメッセージ等を書込、又は印刷する。配達、手渡しその他の方法により、受取人に手渡された後は、この書込シート13を引き剥がす。図4は書込シート13を剥がす際の状態図である。書込シート13を剥がした後、ハーフカット14から個々の図画15ごとにシート状磁石11を印刷シート12ごと切り離し、小型のマグネットシート群として利用可能になる。個々の切り離されたマグネットシート16群を図5に示す。
【0021】
上記第一の実施形態の別の態様である第二の実施形態として、上記印刷シート12がシート状磁石11の全面を覆うのではなく、図画のある部分にのみ上記印刷シート12を貼り付ける形態でもよい。切り離す場所がわかりやすいという利点がある一方で、図画15以外の箇所はシート状磁石11が露出するため、無骨な印象を与える。図6は、この形態の積層シートの断面図である。
【0022】
上記第一の実施形態の応用形態である第三の実施形態について説明する。図7は、この実施形態にかかる積層シート19の斜視図である。図3のように図画を囲むようにハーフカットを設けるのではなく、印刷シート12の周辺部(17)に図画15’を記載し、その周辺部を残して中を切り離しできるように、縁に沿って等間隔となるハーフカット14’を設ける形態も可能である。この形態では、ハーフカット14’から中部を切り離すことで、周辺部がマグネットフレーム17として残る。なお、印刷シート12の中部18表面は、空白でもよいし、別途図画を記載しておいてもよいし、さらにこの内部に個別の図画15とハーフカット14を設けて、中部から個別のマグネットシートを切り出しできるようにしてもよい。
【0023】
第四の実施形態について説明する。図8はこの実施形態にかかる積層シート24の断面図である。この実施形態は、シート状磁石11の一方の面に、印刷シート12を貼り付ける代わりに、シルクスクリーン印刷等の直接印刷によりインク層21を形成させて、図画22を描写する。第一の実施形態に比べて、印刷上の制限があるが、小数での生産が容易にできる。この形態では、インク層21側から切り込むハーフカット23を印刷前に設けておいてもよい。インク層21には厚みがほとんど無いため、シート状磁石11のみにハーフカット23が入っていれば、容易に切り離し可能であるためである。
【0024】
第五の実施形態について説明する。この実施形態は、第一乃至第四の実施形態等である積層シートを、一方の面が透明であり、他方の面に少なくとも切手を貼り付けして消印を押印する不透明部分26を有する封筒25に封入したものである。図9では第一の実施形態にかかる積層シート10を例として記載している。封筒25の他方の面は、全面が不透明部分26であってもよいし、一部が透明で、中の書込シート13が透けて見えるものでもよい。また、透明である一方の面を通して、中に封入した積層シート10の印刷シート12上又はインク層21上の図画15,22が外部から視認できる。図9(a)は書込シート13の一部が透けて見えている、封筒25の他方の面側から見た図を示す。書込シート13上に住所等宛名を記載しておくと、封筒25を透けて外側から視認できるので、そのまま郵便物として利用できる。図9(b)は、その反対側の一方の面から見た図を示す。封筒25ののりしろ27に設けた糊付け部分28は、観光施設等で配布する際には油紙29で保護しており、購入者等が配達、譲渡する際に糊付けして封止する。
【0025】
この第五の実施形態では、ハーフカット14、14’、23が、郵送配達中に剥離して落下してしまうことを防止できるとともに、図画15、15’、22が汚れて本来の表示が出来なくなることも防止できる。このような封筒25の素材としては、ポリプロピレンやポリエチレンなどの透明樹脂が挙げられる。また、不透明部分26は表面処理したこれらの樹脂でもよいし、紙を積層させたものでもよい。消印のインクの乗りを良好にして、記念印等の視認性を上げるためには、紙であることが好ましい。
【0026】
さらに、上記の各実施形態において、書込シート13のシート状磁石11に相対して剥離される面に、隠し情報として別途図画や文字等を記載しておいてもよい。
【0027】
10 第一の実施形態にかかる積層シート
11 シート状磁石
12 印刷シート
13 書込シート
14、14’、23 ハーフカット
15,15’、22 図画
16 (切り取られた)マグネットシート
17 マグネットフレーム(周辺部)
18 中部
19 第三の実施形態にかかる積層シート
21 インク層
24 第四の実施形態にかかる積層シート
25 封筒
26 不透明部分
27 のりしろ
28 糊付け部分
29 油紙

(57)【要約】

【課題】長期に亘って絵はがき等の図画を、目立つところに貼り続けることができる送付カード一体型マグネットシートを提供する。【解決手段】一方の面にインク層又は印刷シート12による層を積層したシート状磁石11の他方の面に、宛先等を書き込み可能な書込シート13を剥離可能に接着剤で貼り付けてある。インク層又は印刷シート12に記載された図面の一部を切り出し可能なように図面の一部を囲んでシート状磁石11を切り出し可能なハーフカット14を設ける。


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