(54)【考案の名称】新聞等の挟具

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、1日分用の新聞等の挟具に関する。より詳しくは、家庭又は喫茶店等で新聞を閲覧するとき、各ページがばらつかないように、新聞等の上方から中折り線に沿って下方に向けて挿入され、当該新聞等の中折り線部を一時的に挟持する新聞等の挟具に関する。

【従来の技術】

【0002】
毎日家庭に宅配されるか又は駅店頭で販売される朝刊紙のページ数は、平均約30数ページで、夕刊紙は平均14〜16ページに及んでいる。新聞の各ページを順次捲りながら閲覧していくと、新聞の各ページはばらばらになりやすく、そのたびに各ページの周端部を揃えながら閲覧しなければならないという、煩わしさがある。全ページを閲覧し終わったとき、読者等はあらためて各ページの周端部をきちんと整え、折り畳んで新聞整理ケース等に収納している。また例えば、喫茶店やクリニック等に置かれているスポーツ紙等は、来店又は来院する不特定多数の人により閲覧されるために、各ページは、ばらばらになって記事が読みにくく、読者は、不快感を感じながら、あらためて各ページの周端部を揃え、新聞紙の両端を両手で把持し、大きく横に拡げるか又は半折りして閲覧している。喫茶店等においては、新聞紙のページのばらつきを防ぐために、従来から、新聞紙の中折り線上の複数箇所をホッチキス(登録商標、キャノン(株))等で止着している。
【0003】
上記の不具合等をなくすために幾つかの提案がなされている。例えば、特許文献1(第1ページ、図1参照)の「新聞綴じ具」は、一日の新聞を読みやすくするため、簡単に製本化する為の道具を提供することを課題とし、その解決手段は、プラスチックの中空軸ステッキに、頭部を球状にした円筒軸ステッキの入る溝を掘り、中空軸ステッキの中へ円筒軸ステッキを入れ、下部の支点を金具で止め、中空軸ステッキから円筒軸ステッキの出し入れが出来るようにしたことを特徴としている。
【0004】
特許文献2(第1ページ、図1参照)の「新聞バインダー」は、新聞に穴を開けずに綴じることの出来る新聞バインダーを提供すること、及び本案のバインダーに綴じた新聞をコンパクトに収納するホルダーを提供することを課題とし、その解決手段は、開口部に左右一対の弾接板を有する断面がU字形になる、全長が新聞の縦の長さ程のバインダーと、バインダーより少し長い固定棒により構成される。
【0005】
従来技術である、ホッチキス等による新聞紙を中折り線上で複数箇所を止着する方法は、新聞紙の各ページの周端部を整え、新聞紙の中折り線にホッチキス等で止着する作業は煩わしい。さらに読み終わった新聞を資源ごみとして処理する際には、ホッチキス等の針を除去しなければならない。また特許文献1は、ステッキを新聞綴じ具としているが、朝刊紙の30数ページの中折り線を円筒軸ステッキに巻回して、これを中空軸ステッキの溝内に嵌入するには強い腕力を要し、非力な女性や高齢者には極めて困難である。また散歩等の外出時に持って出たステッキの石突きには、必然的に地面の土や草が付着することになり、新聞紙をステッキに装着し、家庭の室内等で閲覧すれば、石突きに付着した土や草等が床面上に落下することがあるので衛生上問題である。
【0006】
特許文献2は、壁面などに取り付ける基板や左右一対の挟持板を一体的に圧入して
なるので、新聞バインダー全体が重くなり、また壁面等に取り付けるための基板を装着
しているために新聞等を閲覧するには具合が悪い。
【0007】

【効果】

【0017】
本考案に係る、新聞等の挟具は、上記のような特徴的構成用件から構成され、特徴的構成用件に応じた、以下のような本考案特有の効果を奏する。
また、上記のような特徴的構成用件から構成された、新聞等の挟具によれば、上記した本考案の課題を十分に解消することができた。
【0018】
「第1の考案の効果」
第1の考案によれば、
「新聞等の上方から中折り線に沿って下方に挿入し、当該中折り線近傍を挟持する着脱自在な新聞等の挟具であって、断面視コ字状の保持体と、当該保持体内に収納可能な厚さを有する押込板と、前記保持体と押込板の一端を回動可能に連結する連結軸と、前記保持体と押込板の一端及び他端を固定する固定部材とからなる」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成により、
家庭又は喫茶店等で新聞を閲覧するとき、各ページがばらけないように、新聞の中折り線部を確実に挟持し、新聞を縦状に半折り又は1/3折りにし、閲覧したい部分を集中して閲覧できる、新聞等の挟具の提供という第1の課題と、構造はシンプル、かつ軽量で操作性が良好で、朝刊紙、夕刊紙はもちろん、両紙も同時に挟持可能な一日用新聞等の挟具の提供という第2の課題を併せて解決することができた。
【0019】
「第2の考案の効果」
第2の考案によれば、
「前記保持体の長さ寸法は、少なくとも新聞の縦寸法より大としている」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成としているので、
例えば、挟具を新聞に装着した状態で、新聞を縦状に簡単に半折り又は1/3折りにし、閲覧したい記事を集中して閲覧することができる。
【0020】
「第3の考案の効果」
第3の考案によれば、
「前記押込板の長さ寸法は、少なくとも保持体の長さ寸法より大としている」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成としてなるから、
挟具を新聞に装着した状態で新聞を閲覧するときは、押込板の下端部を一方の手で把持し、他方の手で新聞を捲ることができる。
【0021】
「第4の考案の効果」
第4の考案によれば、
「前記保持体内には朝刊紙及び夕刊紙が収納可能な空隙が形成されている」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成としてなるから、
朝刊紙及び夕刊紙の中折り線近傍は、挟具の保持体内に簡単かつ確実に挟持でき、また読み終えた新聞は、少ない力で挟具から簡単に取り外すことができる。
【0022】
「第5の考案の効果」
第5の考案によれば、
「前記保持体、押込板及び連結軸の素材が、軽量金属又は硬質合成樹脂材である」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成としてなるから、
保持体、押込板及び連結軸の素材を軽量金属である、例えばアルミニウム材、硬質合成樹脂材であるFRP(繊維強化プラスチック)等とすれば、挟具の全体重量を約50g以下にすることができた。
【0023】
「第6の考案の効果」
第6の考案によれば、
「前記固定部材は、軟質合成樹脂材からなる」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成としてなるから、
固定部材は、保持体、押込板の上方及び下端部に装着されるので、挟具を新聞紙に装着するとき又は離脱するとき、手指を傷めることを防止する。
【0024】
「第7の考案の効果」
第7の考案によれば、
「前記新聞等の挟具における下端部に装着される固定部材は、紐体を介して保持体の下部に取り付けられている」
という、当業界において想到することが困難な特徴的な構成により、
固定部材が挟具から外れたり、紛失することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】は、本考案に係る、新聞等の挟具を構成する部材を分離した斜視図である。
【図2】は、本考案に係る、新聞等の挟具に新聞紙を装着した状態の正面図である。
【図3】は、図2における3−3線断面図である。
【図4】は、本考案に係る、新聞等の挟具を新聞に装着する手順を説明する斜視図である。

【0026】
以下、本考案に係る、新聞等の挟具(以下、挟具100という)について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、挟具100を構成する部材を示している。1は、新聞の中折り線近傍を挟持する保持体、2は、新聞の中折り線近傍を保持体1内に押し込むための押込板、3は、保持体1と押込板2の一端を連結する連結軸で、ボルト又はかしめ用のピン(不図示)を使用することもできる。3aはナットである。4は、保持体1と押込板2の一端を固定する固定部材、5は、保持体1と押込板2の他端を固定する固定部材である。6は、タコ糸等からなる紐体で、保持体1と固定部材5を連結している。
【0027】
図2は、新聞Pを保持体1内に装着した状態を示している。全国紙である新聞Pの縦寸法PLは、54.5cmで、保持体1の長さ寸法L1は、少なくとも新聞Pの縦寸法PLより大とした、約60.5cm〜61.5cmである。また押込板2の長さ寸法L2は、少なくとも保持体1の長さ寸法L1より約10mm〜15mm大としている。連結軸3の近傍は、固定部材4によって固定されている。固定部材4は、内径約10mmの円形又は楕円形の軟質合成樹脂材、例えば塩化ビニールチューブである。その長さ寸法は、約20mm〜25mmである。また保持体1と押込板2の他端に装着される固定部材5は、固定部材4と同様に内径約10mmの円形又は楕円形の軟質合成樹脂材であり、その長さ寸法は、約45mm〜55mmである。
【0028】
図3は、保持体1と押込板2の詳細を示すもので、保持体1、押込板2及び連結軸3の素材は、軽量金属、例えばアルミニウム材等であり、又は硬質合成樹脂材、例えばFRP(繊維強化プラスチック)等からなり、保持体1の横巾寸W1は、約8mm、縦巾寸W2は、約5.5mmとし、巾厚は約1mmである。押込板2の横巾寸X1は、約10mm、縦巾寸X2は、約2mmとなっている。αは、保持体1と押込板2間に形成された空隙mで、全国紙の朝刊紙と夕刊紙を重ねて挟持することができる。
【0029】
新聞Pを保持体1内に装着する手順を、図4を参照して説明する。先ず保持体1と押込板2の他端に装着されている固定部材5を取り外す。次に保持体1を右手で把持し押込板2の下方部2aを左手で保持体1から外方に引き出し、右手指等で図示するように保持体1と押込板2間に約10°〜15°の空間部Mを形成した後、その空間部M内に新聞Pの上部を拡げて差し込み、新聞Pの中折り線Paに押込板2の側端部2bを当接させながら、押込板2を下方に摺動させながら降下させていき、図2に示すように、新聞Pの上端が固定部材4の下端に当接したとき、押込板2の全体を保持体1内に押し込み、続いて固定部材5を保持体1と押込板2の他端に装着して、新聞Pの挟具100への装着作業は終了する。
【0030】
新聞閲覧後、新聞Pを挟具100から取り外し作業は、装着作業と逆の手順で行えば、簡単に進めることができる。即ち、固定部材5を保持体1と押込板2から離脱後、押込板2の下方部2aを左手で保持体1から外方に引き出し、保持体1と押込板2間に所定の空間部Mを形成した後、新聞Pを下方に引き下ろせば、新聞Pは挟具100から取り外すことができる。
【0031】
なお、本願でいう新聞等とは、全国紙の新聞紙はもちろん、夕刊専門紙、タブロイド判の社内報、ポスター等の印刷紙をいうものである。
【0032】
100 挟具
1 保持体
2 押込板
3 連結軸
4、5 固定部材
6 紐体
P 新聞
PL 新聞の縦寸法
L1 保持体の長さ寸法
L2 押込板の長さ寸法
m 空隙

(57)【要約】

【課題】第1の課題は、家庭又は喫茶店等で新聞を閲覧するとき、各ページがばらけないように、新聞の中折り線部を確実に挟持し、新聞を縦状に半折り又は1/3折りにし、閲覧したい部分を集中して閲覧できる、新聞等の挟具を提供することであり、第2の課題は、構造はシンプル、かつ軽量で操作性が良好で、朝刊紙、夕刊紙はもちろん、両紙も同時に挟持可能な一日用新聞等の挟具を提供することである。【解決手段】挟具100は、新聞の中折り線近傍を挟持する保持体1、新聞の中折り線近傍を保持体1内に押し込むための押込板2、保持体1と押込板2の一端を連結する連結軸3、保持体1と押込板2の一端を固定する固定部材4、保持体1と押込板2の他端を固定する固定部材5から構成されている。


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