(54)【考案の名称】ラベル及びラベル付き容器

(73)【実用新案権者】グンゼ株式会社

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は一般にラベルに関するものであり、より特定的には、ラベル表側に印刷された印刷層を、アルコールを含む液体で容易に脱落させることができるように改良されたラベルに関する。この考案は、またそのようなラベルを装着したラベル付き容器に関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、容器に装着されるラベルには、商品名、製造会社名などその商品を販売するのに必要な情報が、ベースフィルムが透明の場合には裏面に、また、ベースフィルムが不透明の場合には表面に印刷されている。ラベルの印刷に使用するインキは、OPPフィルム(ポリプロピレンを原材料とした二軸延伸フィルム)であればポリアミド系インキ、OPSシュリンクフィルム(ポリスチレン樹脂を原料として縦横両方向つまり二軸に延伸したフィルム)では、アクリル−セルロース系インキ、PET(ポリエチレンテレフタレート)シュリンクフィルムではウレタン−ニトロセルロース系インキが主に使用されている。
【0003】
また、本考案に関連して、ベースフィルム表面に透明着色インキ、裏面に金属粒子インキを印刷し、メタリックインキの輝度を上げる構成のラベルが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】

【効果】

【0019】
本考案のラベルによれば、表側の印刷層がアルコール可溶型インキで印刷されているので、表側印刷層を拭き取り操作により容易に脱落させることができ、拭き取った跡がフィルムに残らず、裏面印刷層を鮮明に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】実施の形態1に係るラベルの概念図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿う断面図である。
【図3】実施の形態1に係るラベルの作用効果を説明する図である。

【0021】
表側印刷層を拭き取り操作により容易に脱落させることができ、拭き取った跡がフィルムに残らず、裏面印刷層を鮮明に表示させることができるように改良されたラベルを得るという目的を、表側の印刷層をアルコール可溶型インキで印刷するということによって実現した。
【0022】
以下、本考案の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、実施の形態1に係る、容器の側面に装着されるラベルの概念図であり、図2は図1におけるII−II線に沿う断面図である。これらの図を参照して、ラベル8は、透明なベースフィルム9を備える。ベースフィルム9は単層構成でも多層構成でもよく、少なくともアルコール可溶型インキによる印刷が施される表側はポリエステル系樹脂からなっている。具体的には、グンゼ社製HGSフィルムや東洋紡績社製スペースクリーン(登録商標)フィルムなどが挙げられる。ベースフィルム9は筒状シュリンクフィルムであり、少なくとも表側印刷層はポリエステル系樹脂からなる層上に設けられる。ベースフィルム9の表側と裏側にそれぞれ印刷層10,11が分かれて設けられている。表側の印刷層10が、アルコール可溶型インキで印刷されている。アルコール可溶型インキは、アクリル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂を必須の構成成分とする。
【0024】
図3(A)を参照して、表側の印刷層10がアルコール可溶型インキで印刷されているので、表側の印刷層10を、例えばアルコールを沁み込ませた綿12を用いる拭き取り操作により容易に脱落させることができる。図3(B)を参照して、拭き取った跡がフィルム9に残らず、裏側の印刷層11を鮮明に表示させることができる。
【0025】
表印刷と裏印刷表のデザインの違いを明確にしておくと、表側印刷としては、商品を販売するのに必要な情報、例えば、商品名や製造者名、注意書やバーコードなどが印刷される。
【0026】
裏側印刷としては、商品の販売に直接関係のないデザイン、例えば、海や花畑の写真、一般的なチェック柄や和柄などのデザインを印刷することができる。
【0027】
このようなラベルは、その裏側が容器の側面に接触するように装着される。ラベル付き容器は、表側の印刷層を拭き取り操作により容易に脱落させることができ、拭き取った跡がフィルムに残らず、裏面印刷層を鮮明に表示させることができるので、たとえば容器を花瓶などに再利用することができる。
【0028】
グンゼ社製HGSフィルム 45μmの表面にアルコール可溶型インキで、表面印刷層を印刷した。アルコール可溶型インキの組成を表1に示す。表1中の合成樹脂の内容については表2に示す。
【表1】[fig000003]

【表2】[fig000004]


【0029】
裏面印刷層は汎用裏刷り用インキであるウレタン系インキ『ファインスター』(東洋インキ製造(株)製)で印刷した。表面は必要に応じて、傷防止ニス『ファインラップGRトップコートニスSL』(DIC(株)製)を印刷する。
【0030】
アルコール拭き取り試験は、布に各アルコール比率溶液を染み込ませ、下記条件で拭き取った時のインキ脱落度合いを確認することによって行った。ここで用いたエタノールは、試薬であり、純度99.6%のものである。結果を表3に示す。
表面性測定機:HEIDON−14DR
荷重:500g/inch
スピード:500mm/min
移動距離:30mm
往復回数:10回
結果:○;脱落し、きれいに拭き取れる。 ×;拭き取れず、インキが残る。
【表3】[fig000005]


【0031】
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は上記した説明ではなくて実用新案登録請求の範囲によって示され、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本考案のラベル付き容器は、表側の印刷層を拭き取り操作により容易に脱落させることができ、拭き取った跡がフィルムに残らず、裏面印刷層を鮮明に表示させることができるので、たとえば容器を花瓶や小物入れなどに再利用したりすることができる。
【0033】
8 ラベル
9 ベースフィルム
10 印刷層
11 印刷層
12 アルコールを沁み込ませた綿

(57)【要約】

【課題】表側印刷層を拭き取り操作により容易に脱落させることができ、拭き取った跡がフィルムに残らず、裏面印刷層を鮮明に表示させることができるように改良されたラベルを提供する。【解決手段】ラベルは、透明なベースフィルム9を備える。ベースフィルム9は筒状シュリンクフィルムであり、その材質はPETである。ベースフィルム9の表側にと裏側にそれぞれ印刷層10,11が分かれて設けられている。表側の印刷層10が、アルコール可溶型インキで印刷されている。表側の印刷層10がアルコール可溶型インキで印刷されているので、表側の印刷層10を、例えばアルコールを沁み込ませた綿12を用いる拭き取り操作により容易に脱落させることができる。拭き取った跡がフィルム9に残らず、裏側の印刷層11を鮮明に表示させることができる。


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