(54)【考案の名称】遠隔操作装置

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は音響機器や電子楽器、カラオケ装置、情報機器、その他電子機器などに用いる遠隔操作装置に関し、特に機器の設置条件を緩和することが可能な遠隔操作装置に関する。

【従来の技術】

【0002】
現在の楽器や音響機器、情報機器の市場は、デジタル化が加速し、多くの商品がデジタル技術を応用した製品となっている。そして、高機能、高品質の商品が安価に手に入る時代となったが、その反面、多機能であることで操作が複雑になりすぎたり、高価なハードウエア・コントローラ(リモコン)を別途購入する必要があり、必ずしもユーザの利便性に結びついていないという結果を引き起こしている。特許文献1には複数の機器をリモートコントロールするリモコンが開示されている。
【0003】
一般に使用されている音響機器や電子楽器、カラオケ装置、情報機器、電子機器などを設置する場合、その機器の大きさにより設置場所が必ずしもユーザが望む場所とはならない。また、近年の上記のデジタル機器などは多機能となっているが、ユーザが全ての機能を使用していない場合が多い。
【0004】

【効果】

【0009】
本考案の遠隔操作装置は、操作部がそれぞれ独立して構成され、各操作部に遠隔操作機能をもたせたので、ユーザが必要な操作部を選択し、操作しやすい場所に置くことができる。従って、ユーザの利便性が高まることになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本考案の遠隔操作装置を適用した実施例1の電子ピアノを示す図である。
【図2】本考案の遠隔操作装置を適用した実施例2のオーディオシステム示す図である。

【0011】
図1に本考案の遠隔操作装置を適用した実施例1の電子ピアノを示す。一般的な電子ピアノはユーザが操作を行う操作部として、電源スイッチや鍵盤、音量コントロール、様々な種類のファンクション(機能)を付加する複数のスイッチ等を備えている。また、一般的な電子ピアノは出力部として、スピーカーと操作状態や楽譜等を表示する液晶表示部を備えている。
【0012】
図1に示すように、実施例1の電子ピアノ1は操作部として、鍵盤11、12と音量コントロール13と伴奏スタイルを選択するスイッチ14とメトロノーム、テンポやチューニング機能等を選択できる機能スイッチ15がそれぞれ独立して設けられている。鍵盤は、3オクターブの鍵の鍵盤11と1オクターブの鍵の鍵盤12とに分離されて構成されている。これはユーザが使用したい音域により鍵の数を選択できるようにしたものであり、図示しない他の音域の鍵をオクターブ毎に構成して用いることができる。
【0013】
各操作部11、12、13、14、15は、操作が行われると操作に対する操作信号を本体部10に送信する信号送信部を有し、それぞれ独立した遠隔操作器として構成されている。電子ピアノ1の本体部10は遠隔操作部を備え、この遠隔操作部は鍵盤11、12と音量コントロール13とスイッチ14と機能スイッチ15とから送信される操作信号を受信する受信部を有し、また、受信した操作信号に対応する制御信号を制御対象である出力部(後述)に送信する信号送信部を有している。
【0014】
また、電子ピアノ1は出力部として、本体部10にスピーカー16が内蔵され、液晶表示部17が本体部10の液晶取付部17aに着脱可能に設けられている。取外し可能な液晶表示部17は、本体部10から送信される制御信号を受信する信号受信部を有し、遠隔操作器として構成されている。本体部10の遠隔操作部は、各操作部11,12,13,14、15からの操作信号を受信すると、対応する制御信号を出力部に送信し、行われた操作を液晶表示部17に表示する必要がある場合は、表示信号を液晶表示部17に送信する。
【0015】
例えば、音量コントロール13が音量を小さくする方向に回されると、音量コントロール13の信号送信部から操作信号が本体部10に送信される。次に、本体部10がその信号を受信すると、内蔵スピーカー16に対して音量を小さくする制御信号を送信する処理が行われ、本体部10の遠隔操作部の信号送信部から液晶表示部17に対して音量レベルを示す表示信号を送信する。そして、液晶表示部17は本体部10からの表示信号を受信し、表示信号に対応する表示を液晶画面に表示する。
【0016】
本体部10と各操作部11、12、13、14、15と液晶表示部17との間の信号の送受信は、無線通信または有線通信のどちらも使用することができる。例えば、無線通信として、赤外線通信、Bluetooth、ZigBee等既存の数m程度の短距離無線通信システムを用いることができる。また、有線通信用に各操作部と各出力部と本体部に接続端子を設けることができる。
【0017】
上述したように、本実施例1の電子ピアノは、操作部11、12、13、14、15と液晶パネル17が本体部10から独立して持ち運べるので、従来の電子ピアノの大きさの設置場所を確保する必要がなく、ユーザが弾きたい場所に鍵盤11、12を置くことができ、他の操作部や出力部を任意の場所に置くことができる。また、鍵盤をオクターブ毎に独立して構成したので、例えばピアノを習い始めた人は3オクターブの鍵盤11のみを購入して使用してもよく、習得度に合わせて1オクターブの鍵盤12や図示しない音域の鍵盤を追加購入して使用することができる。このようにユーザのニーズに合わせて、ピアノの鍵の数を増減でき、使用できる場所が広がるので、利便性よく使用することが可能となる。
【0018】
実施例1では電子ピアノ1の電源スイッチ18とスピーカー16を本体部10に設けているが、電源スイッチ18とスピーカー16を独立して構成してもよい。この場合、他の操作部と同様に電源スイッチ18には操作信号を送信する送信部を備え、スピーカー16には本体部からの制御信号を受信する受信部を備えるように構成して遠隔操作器とする。
【0019】
また、実施例1では電子楽器の一例として、電子ピアノを例示したが、電子回路を有する他のキーボード等の鍵盤楽器やドラムマシン、シンセサイザーなどに本考案の遠隔操作装置を適用することができる。
【0020】
実施例2として、図2に本考案の遠隔操作装置を適用した機器を備えるオーディオシステム2を示す。オーディオシステム2は、オーディオアンプ20とオーディオミキサー21とキーボード22とコンピュータ23とから構成され、互いに無線通信にて接続され信号の送受信を行う。コンピュータでは音楽用ソフトウエア、録音用ソフトウエア、学習用ソフトウエアなど様々なソフトウエアプログラムを実行することができる。
【0021】
オーディオアンプ20は、スピーカー内蔵のオーディオアンプ本体部200と、ユーザによる操作が行われる操作部である電源スイッチ201と音量コントロール202とトーンコントロール203と再生コントロール204とがオーディオ本体部200とは独立して設けられている。ここで、操作部201、202、203、204は本体部200とは別に独立して構成されているが、操作部201〜204を本体部200に着脱可能に構成してもよい。各操作部201、202、203、204は操作が行われたときに、その操作に対する操作信号を送信する送信部を有し、遠隔操作器として構成されている。また、本体部200は、操作部201〜204から送信された操作信号を受信する信号受信部と、受信した信号に対応する制御信号を作成し、その制御信号を制御対象の機器(スピーカーや表示パネルなどの出力部など(図示せず))に送信する信号送信部とを有する制御部を備え、遠隔操作器として構成されている。
【0022】
オーディオミキサー21は、オーディオミキサー本体部210と、操作部であるコントローラ211とエフェクトスイッチ212がオーディオミキサー本体部210とは独立して設けられている。ここで、コントローラ211とエフェクトスイッチ212は本体部210とは別に独立して構成されているが、操作部211、212を本体部210に着脱可能に構成することができる。また、図2にはコントローラ211とエフェクトスイッチ212をそれぞれ3個のみ図示したが、ユーザのニーズに合わせて機能を付加して、数十個に増やすことができる。この場合操作部の数が多くなるので、必要なコントローラ221とエフェクトスイッチ212のみを収容できるケースを用いてもよい。
【0023】
コントローラ211とエフェクトスイッチ212はそれぞれ、操作が行われたときに、その操作に対する操作信号を送信する信号送信部を有し、遠隔操作器として構成されている。また、本体部210は、コントローラ211とエフェクトスイッチ212とから送信された操作信号を受信する信号受信部と、受信した信号に対応する制御信号を作成し、その制御信号を制御対象の機器(出力部など(図示せず))に送信する信号送信部とを有する制御部を備え、遠隔操作器として構成されている。
【0024】
キーボード22は、キーボード本体部220と、操作部である鍵盤221と音量コントロール222とドラムパッド223と電源スイッチ224がキーボード本体部220とは独立して設けられている。操作部221、222、223、224は、操作が行われたときに、その操作に対する操作信号を送信する信号送信部を有し、遠隔操作器として構成されている。また、キーボード本体部220は、鍵盤221と音量コントロール222とドラムパッド223と電源スイッチ224とから送信された操作信号を受信する信号受信部と、受信した操作信号に対応する制御信号を作成し、その制御信号を制御対象の機器(スピーカーや表示パネルなどの出力部など(図示せず))に送信する信号送信部とを有する制御部を備え、遠隔操作器として構成されている。
【0025】
図2では一個の1オクターブの鍵盤221と六個のドラムパッド223を示したが、ユーザの使用目的に合わせて鍵盤221及びドラムパッド223の数を増やすことができる。
【0026】
実施例2において、オーディオアンプ20とオーディオミキサー21とキーボード22は、コンピュータ23と無線通信にて互いに接続され、オーディオシステムとして使用されている。このとき、オーディオアンプ20とオーディオミキサー21とキーボード22はそれぞれ本体部200、210、220に制御部を備えているが、各機器20、21、22をネットワーク接続して使用する場合、各機器の制御部で制御を行わずに、ネットワークに接続したコンピュータ23を用いて各機器を制御する。従って、この場合、コンピュータ23が操作信号を受信し、操作信号に対応する制御信号を制御対象の機器に送信する。
【0027】
実施例2では、本体部200、210、220を図示したが、ネットワークで使用する場合、本体部は必要ではないので、ユーザは本体部を用意せずに、操作部のみを用意して使用することができる。
また、本体部にメモリや記憶装置を内蔵して、ソフトウエアプログラムを組合わせ、コンピュータ23の代わりにネットワークを制御してもよい。
【0028】
オーディオアンプ20とオーディオミキサー21とキーボード22の各操作部とコンピュータ23との間の信号の送受信は、例えば、赤外線通信、Bluetooth、ZigBee等既存の無線通信システムを用いることができる。また、図2では無線通信を例示したが、USB接続などの有線で通信を行うこともできる。
【0029】
上述したように、オーディオシステム2は、オーディオアンプ20とオーディオミキサー21とキーボード23の操作部がそれぞれ独立して構成された遠隔操作器であるので、ユーザが必要な操作部を操作しやすい場所に置くことができる。また、各操作部を別々に販売することができるので、ユーザが必要な機能のみ購入することができ、ユーザの必要性に応じて簡単に操作部を増減することができる。これにより従来のように各機器を設置する場所を確保する必要がなくなり、自由な場所での操作が可能となる。
【0030】
以上実施例2を説明したが、上記に限定されず様々に変形、変更可能である。例えば、コンピュータ23の代わりに、通信機能を有するゲーム機や携帯電話を用いることができる。ゲーム機や携帯電話により、例えば、音楽ソフトを使用して演奏する場合、操作部が小さく固定され形も限定されているので、演奏しづらい場合がある。
【0031】
しかしながら、実施例2でゲーム機や携帯電話を使用した場合、ゲーム機や携帯電話の操作部にはない鍵盤221やドラムパッド223を使用することができ、エフェクトスイッチ212や音量コントローラ202などの専用操作部があるので、ユーザは制約を受けずに、好きな場所で演奏を行うことができる。また、ゲーム機や携帯電話の使用の幅を広げることになる。
【0032】
上記の実施例において、本考案の遠隔操作装置を適用した機器として、電子ピアノとオーディオシステムを例示したが、本考案の遠隔操作装置をカラオケ装置やテレビ、録画機器、携帯電話や小型コンピュータ等の情報機器、ゲーム機などの電子機器などに適用することができる。
【0033】
例えば、テレビに適用した場合、音量ボタンや機能ボタンなどの操作部を本体部からそれぞれ独立させ、各々に遠隔操作機能をもたせればよい。テレビの様々な操作ボタンは一か所に集約されている場合が多く、必要なボタンが認識しづらかったり、多人数で利用する場合には不便なことがある。しかしながら、各操作部を独立させて遠隔操作器として形成しているので、ユーザの好きな場所で操作でき、人数に合わせて必要な個数分を用意することが可能になる。
【0034】
本考案は上記の実施例に限定されることはなく、実用新案登録請求の範囲を逸脱することなく様々に変形可能である。
【産業上の利用可能性】
【0035】
様々な機器の操作部を遠隔操作器とすることができるので、ユーザによる操作を行う操作部を備える様々な種類の機器に応用することができる。
【0036】
1 電子ピアノ
2 オーディオシステム
10 本体部
11、12 鍵盤
13 音量コントロール
14 スイッチ
15 機能スイッチ
16 スピーカー
17 液晶パネル
20 オーディオアンプ
21 オーディオミキサー
22 キーボード
23 コンピュータ

(57)【要約】

【課題】 音響装置や電子楽器、電子機器の設置場所の制限を緩和することができ、且つ、ユーザが必要な機能を選択して使用することができる遠隔操作装置を提供する。【解決手段】 電子ピアノ1は操作部として、鍵盤11、12と音量コントロール13と伴奏スタイルを選択するスイッチ14とメトロノーム、テンポやチューニング機能等を選択できる機能スイッチ15とがそれぞれ独立して設けられている。各操作部は、操作に対する操作信号を本体部10に送信する信号送信部を有する遠隔操作器として構成されている。本体部10は遠隔操作部を備え、この遠隔操作部は各操作部から送信される操作信号を受信する受信部を有し、また、受信した操作信号に対応する制御信号を制御対象である出力部に送信する送信部を有している。


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