(54)【考案の名称】プールサイドの塀構造

(51)【国際特許分類】

H01L 31/042

(73)【実用新案権者】株式会社秀政

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図2

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、屋外のプール施設のプールサイドに配設される塀構造に関する。

【従来の技術】

【0002】
持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、太陽電池を用いた太陽光発電システムの開発が進められている。太陽電池を用いた太陽光発電において、大きな発電量を得るためには、日照が良好でありかつ大型の太陽電池を設置可能な空間が必要となる。そこで、屋外のプール施設の上方の空間を利用した太陽光発電が考えられている。例えば特許文献1には、プール施設などの水を張った区画の水面上に太陽電池パネルを垂設した太陽光発電システムが記載されている。
【0003】

【効果】

【0017】
本考案の塀構造によれば、利用者の利便性を損なうことなく、屋外のプール施設の上方の空間を利用して太陽光発電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本考案の実施例に係るプール施設2の上面図である。
【図2】図1のA−A断面についての断面図である。
【図3】図2のB−B断面についての断面図である。
【図4】本考案の実施例に係る太陽電池パネル22の外観を示す図である。
【図5】図2のC−C断面についての断面図である。
【図6】図2のD−D断面についての断面図である。

【0019】
以下、本考案の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0020】
図1に本考案に係るプールサイドの塀構造の実施例を示す。プール施設2は、小学校の屋外に設けられた水泳プールである。プール施設2には、プール本体4と、プールサイド6が設けられている。プール本体4はステンレス製プールである。プールサイド6には、更衣室8、シャワー室10、トイレ12などが設けられている。更衣室8、シャワー室10、トイレ12などの設備電源は、電力管理ボックス14によって管理されている。プールサイド6の端部に、塀構造16が設けられている。
【0021】
図2および図3に示すように、塀構造16は、所定の間隔でプールサイド6の端部に立設された複数の支柱20と、互いに隣接する支柱20によって支持された複数の太陽電池パネル22によって構成されている。
【0022】
図2に示すように、太陽電池パネル22は、それぞれ平板状に形成された鉛直部30と傾斜部32を備えている。鉛直部30は太陽電池パネル22が支柱20に固定されたときにほぼ鉛直方向に沿って伸びるように形成されている。傾斜部32は太陽電池パネル22が支柱20に固定されたときに鉛直部30の上端からプールサイド6の内側(すなわちプール本体4側)に傾斜して伸びるように形成されている。本実施例では、傾斜部32は鉛直部30に対して120度の角度で傾斜しており、太陽電池パネル22が支柱20に固定されたときに、傾斜部32は水平面に対して30度の角度となる。鉛直部30と傾斜部32は、接続部が滑らかに屈曲するように、一体的に成形されている。
【0023】
図4に示すように、太陽電池パネル22の鉛直部30と傾斜部32の外面側には、それぞれ太陽電池モジュール34が設けられている。太陽電池モジュール34は、表面に入射する太陽光によって直流の電気を発生させる太陽電池セル36を電気的に複数接続したものである。個々の太陽電池セル36は、図示しない配線によって電気的に接続されている。各太陽電池モジュール34で発電した電力は、図示しない配線によって電力管理ボックス14に送られる。
【0024】
図2や図4に示すように、太陽電池パネル22の鉛直部30の両側端には、支柱取付リブ38が設けられている。支柱取付リブ38は、支柱取付金具40によって、支柱20に固定される。
【0025】
図5は支柱取付金具40の近傍の横断面を示している。支柱取付金具40は、アルミダイキャスト製の部材である。支柱取付金具40は、バンド42によって支柱20に固定される。支柱取付金具40にはリブ受け溝44が形成されており、隣接する2つの太陽電池パネル22の支柱取付リブ38を嵌め合わせることができる。太陽電池パネル22の支柱取付リブ38をリブ受け溝44に嵌め合わせ、ボルト52を挿通して締結することによって、太陽電池パネル22が支柱20に固定される。
【0026】
図2や図4に示すように、太陽電池パネル22の傾斜部32の両側端には、結束リブ46が設けられている。結束リブ46は、結束金具48によって、隣接する太陽電池パネル22同士を結束する。
【0027】
図5は結束金具48の近傍の横断面を示している。結束金具48は、アルミダイキャスト製の部材である。結束金具48にはリブ受け溝50が形成されており、隣接する2つの太陽電池パネル22の結束リブ46をリブ受け溝50に嵌め合わせることができる。太陽電池パネル22の結束リブ40をリブ受け溝50に嵌め合わせ、ボルト54を挿通して締結することによって、隣接する太陽電池パネル22の傾斜部32同士が結束される。
【0028】
各太陽電池パネル22の太陽電池モジュール34で発電した電力は電力管理ボックス14に送られる。電力管理ボックス14へ送られた電力は、インバータで交流電力に変換されて、更衣室8、シャワー室10、トイレ12などの設備電源に利用される。また、電力管理ボックス14が緊急災害時に備えた蓄電システムを備えている場合には、電力管理ボックス14へ送られた電力は、蓄電システムに蓄電される。
【0029】
なお本実施例の塀構造16を既存のプール施設2へ配設する際には、既存のプールフェンスなどを全て撤去してから改めて配設してもよいし、既存のプールフェンスの支柱のみを残して撤去し、その支柱を太陽電池パネル22を支持する支柱20として利用してもよい。
【0030】
本実施例の塀構造16では、太陽電池パネル22の鉛直部30と傾斜部32のそれぞれに太陽電池モジュール34の受光面が設けられており、太陽光を受けて発電する。この塀構造16では、朝方や夕方については主に鉛直部30の太陽電池モジュール34の受光面で太陽光を受光し、日中については主に傾斜部32の太陽電池モジュール34の受光面で太陽光を受光する。この塀構造16では、プール本体4の上方は太陽電池パネル22によって覆われていないので、プール施設2の利用者の開放感を損なうことなく、プール施設2の上方の空間を利用して太陽光発電を行うことができる。
【0031】
本実施例の塀構造16では、鉛直部30と傾斜部32が一体的に成形された太陽電池パネル22を、プールサイド6の端部で支柱20が支持する構成としているので、太陽電池パネル22の高所からの脱落を防ぐことができる。プール施設2の利用者の安全性を確保することができる。
【0032】
本実施例の塀構造16によれば、プールサイド6の床面への日射が、太陽電池パネル22によって遮られる。特に、日中の強い日差しについても、太陽電池パネル22の傾斜部32がプールサイド6の床面への日射を遮る。これによって、プールサイド6の床面の温度上昇が抑制される。プール施設2の利用者は、プールサイド6の床面を素足で快適に移動することができる。
【0033】
本実施例の塀構造16によれば、太陽電池パネル22によって、プール施設2内への砂埃や粉塵の飛来が防止される。プール本体4内の水の汚濁を防ぐことができる。
【0034】
本実施例の塀構造16によれば、太陽電池パネル22の鉛直部30と傾斜部32によって、プール本体4やプールサイド6で生じる音響の外部への伝搬が抑制される。近隣への騒音を抑制することができる。
【0035】
本実施例の塀構造16によれば、生徒や児童がプール施設2を利用する際に、太陽電池パネル22を常に視認することになる。生徒や児童に対する環境教育を促進することができる。
【0036】
なお太陽電池パネル22の鉛直部30と傾斜部32が成す角度は、120度に限定されるものではない。太陽電池パネル22が支柱20に固定された際に、傾斜部32が水平面に対して0度〜45度の範囲で傾斜する角度であれば、日中の日差しに対する発電効率を高めることができる。
【0037】
以上、本考案の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、実用新案登録請求の範囲を限定するものではない。実用新案登録請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0038】
2 プール施設
4 プール本体
6 プールサイド
8 更衣室
10 シャワー室
12 トイレ
14 電力管理ボックス
16 塀構造
20 支柱
22 太陽電池パネル
30 鉛直部
32 傾斜部
34 太陽電池モジュール
36 太陽電池セル
38 支柱取付リブ
40 結束リブ
40 支柱取付金具
42 バンド
44 リブ受け溝
46 結束リブ
48 結束金具
50 リブ受け溝
52 ボルト
54 ボルト

(57)【要約】

【課題】利用者の利便性を損なうことなく、屋外のプール施設の上方の空間を利用して太陽光発電を行うことが可能な技術を提供する。【解決手段】屋外のプール施設のプールサイド6の端部に配設される塀構造として具現化される。その塀構造は、太陽電池パネル22と、太陽電池パネル22をプールサイドの端部で支持する支柱20を備えている。その塀構造において、太陽電池パネル22は、ほぼ鉛直方向に伸びる鉛直部30と、鉛直部30の上端からプールサイド6の内側に向けて傾斜して伸びる傾斜部32を備えている。その塀構造において、太陽電池パネルは、鉛直部と傾斜部が一体的に成形されている。その太陽電池パネルの鉛直部と傾斜部の外面に太陽電池の受光面が設けられている。


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