(54)【考案の名称】グラスマーカー付き招待状

(73)【実用新案権者】株式会社大東システム

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】 図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、結婚披露宴や各種講演会等の後に行われる立食パーティ等の招待状であって、それらの立食パーティで自己のグラスと他人のそれとを区別するために使用するのに適するグラスマーカーを切り離し自在に付属させたグラスマーカー付き招待状に関する。

【従来の技術】

【0002】
グラスマーカーを付属させた招待状は現在のところ知られていない。
グラスマーカーについての提案はある。また招待状についての提案もある。
【0003】
グラスマーカーについての提案には、取手部と押さえ部を有する動物又は植物形状の本体からなるもの(特許文献1)がある。グラスの上縁に、これを取手部と押さえ部で挟んで取り付け、動物又は植物の種類の違いにより、自己のグラスと他人のグラスとを識別できるようにしようとする趣旨のものである。
【0004】
基部の前面に表示部を設け、後面にはフック状の係止部を備えたグラスマーカー(特許文献2)の提案もある。前記表示部は、斜め上向きに形成され、色彩、数字、図形、文字又は記号などの識別マークを表示するようになっている。或いは、表示部を、識別マークを構成する識別体を取り付け可能に構成したものとする。前記フック状の係止部でグラスの上縁部にこれを係止して、その表示部の識別マークで自己のグラスと他人のグラスとを識別できるようにしようとする趣旨である。
【0005】
またグラスマーカーについては、缶との兼用品で、板状の本体カラープラスチックと、その上部のフック部とで構成したもの(特許文献3)が提案されている。板状の本体カラープラスチックの外面に筆記用白色部が構成してあり、該部位に、使用者が、自ら、或いは他の関係者が使用者の氏名等を記載しておくことができるものである。この缶・グラスマーカーは前記フック部で、自分の使用しているグラス又は缶の上縁に係止させ、その筆記用白色部に記載されている氏名等によって自他のグラス等を区別できるようにする趣旨である。
【0006】
招待状に関する提案には、剥離可能なカード付きの連続帳票に構成した招待状であって、該カードに固有情報収集用のバーコードを印字してなる招待状(特許文献4)がある。
この招待状によれば、招待客に該招待状からカードを剥がして受付に持参して貰い、そのバーコードを読み取ることで招待客管理の正確性と効率化を図ることができる。カードを名札として利用することも可能である。以上のように、この招待状は、招待状に付属物を配して他の機能を持たせるようにしたものである。
【0007】
帳票の表面の一部分に、離型紙層を介して織布又は不織布からなる粘着ラベルが積層され、該帳票の他の部分には宛名情報及びバーコードが、該粘着ラベルには個人情報が印字された招待状(特許文献5)の提案もある。
この招待状によれば、招待状に印刷されているバーコードを利用することで招待客に関する情報を容易に集計できるし、招待状に積層されている粘着ラベルを剥がせば、これを招待客用の名札として利用することができる。これも、特許文献4の招待状と同様に、招待状に付属物を配して他の機能を持たせるようにしたものである。
【0008】
またスーツ等の上着の胸ポケットに挿入可能で上部が該胸ポケットからはみ出る大きさの紙片であって、該紙片に宛名情報印字部が設けられ、かつ該紙片の上部に透明フィルムが名刺を挿入可能な大きさに、一辺を開口部として周辺が貼着された略矩形状の名刺保持部が形成されているネームプレート兼用招待状(特許文献6)が提案されている。このネームプレート兼用招待状は、招待状としての機能の外に、名刺保持部に名刺を挿入してポケットに入れて使用すれば、ネームプレートとしての機能を兼用することができる。名刺を忘れた場合には、名刺を挿入する名刺保持部が透明フィルムで構成されており、紙片のその部位には、宛名情報印字部が構成され、ここに招待客の宛名が記載されているので、これをネームプレートとして利用することも可能である。これも、特許文献4及び5の招待状と同様に、招待状に付属物を配して、若しくは、特別の記載部を構成して他の機能を持たせるようにしたものである。
【0009】

【効果】

【0015】
本考案の1の招待状によれば、招待状本体側が一般の招待状としての機能を果たした上で、前記板紙の延長部分に構成したグラスマーカーを、招待状本体から分離して、グラスの上縁に装着し、自他のグラスの区別に用いることができる。前記のように、前記招待状本体を板紙の表面を非透水性プラスチックフィルムでラミネートして耐水性に構成し、その板紙の延長部分に分離可能なグラスマーカーを構成したため、これを分離して自己の飲み物のグラスに係止した場合に、その水分により該グラスマーカーが毀損するようなことはなく、グラスマーカーとして美しい状態を保持することができる。自他のグラスの識別はグラスマーカーの識別手段で行われる。この識別手段は様々な手段を自由に採用可能である。
【0016】
本考案の2の招待状によれば、グラスマーカーの板紙延長部分からの分離が極めて容易であり、またその作成も容易である。なお、グラスマーカーの板紙の延長部分との分離可能な接続状態は、これ以外の態様も可能であるのは云うまでもない。
【0017】
本考案の3の招待状によれば、グラスマーカーを外観的に優れた形状を利用して作成し、形状的に適切である、前記碇状突起部と前記外形部の下部とをグラスの上縁を挟んで係止する係止部として機能させることとしたものであり、有効に作用し得るものである。なお、グラスマーカーの形状としては、ハート型や碇状以外の形状も当然採用可能であり、いずれを選択するかは自由である。
【0018】
本考案の4の招待状によれば、例えば、色彩として、赤、青、黄の三色から選ばれる1色を用い、文字としてアルファベット26文字から選ばれる1文字を用い、これらを組み合わせるとすれば、3×26=78で、78通りの識別を行うことが可能になる。2文字を選択して使用することとすれば、3×26×26=2028で2028通りの識別を行うことが可能になる。通常のパーティにはこれで十分である。この識別手段の内、色彩に関しては、グラスマーカーそれ自体をその色彩に着色し、文字はその一部に表示するようにすればよい。1文字又は2文字であるから、表示は容易である。
なお、識別手段は、云うまでもなく、これ以外の構成も採用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施例の招待状の概略正面図。
【図2】招待状本体と付属片とを分離した状態の実施例の招待状の概略正面図。
【図3】(a)は付属片中のグラスマーカー構成領域の正面図、(b)は集計片の正面図。
【図4】(a)は分離したグラスマーカーの正面図、(b)はグラスの上縁に装着した状態のグラスマーカーの正面図。

【0020】
考案を実施するための形態を図面を参照しながら実施例に基づいて説明する。
【0021】
この実施例の招待状は、結婚披露宴の招待状に適用したものであり、図1に示すように、基本的に、非透水性プラスチックフィルムでラミネートした板紙で構成した招待状本体1と、その板紙の延長部分である一端に分離可能に付属させた付属片2と、該付属片2中に更に分離可能に構成したグラスマーカー3及び集計片4とで構成したものである。
【0022】
前記板紙にラミネートするプラスチックフィルムは、飲料に接触する可能性の高いものであるから、ポリエチレンやポリプロピレン等の衛生上の問題をクリアできるそれを採用する。またグラスマーカー3の係止部に於いて、グラスgの上縁を挟持係止する際に必要とするある程度の弾力性を確保する観点から該プラスチックフィルムとして適度の弾力性を有するものを採用する。この実施例では、プラスチックフィルムとして必要な弾力性を備えた適切な重合度のポリエチレンフィルムを採用した。板紙は、この実施例では、適度な厚さの白色紙を採用した。
【0023】
前記招待状本体1は、前記したように、この実施例では、結婚披露宴用の招待状に適用したため、そのような体裁に構成した。勿論、その他の種々の招待状に適用することは自由であり、その場合は、それに適する体裁とする。
【0024】
この実施例では、結婚披露宴の招待状に適用したものであるから、招待状本体1は、図1に示すように、最上部に招待状である旨の文言が表示され、中間の本文の欄には招待者の挨拶文が表示されている。最下部には、招待年月日、招待者氏名、結婚披露宴開催日時、会場、会場所在地等が印刷されている。
【0025】
前記付属片2は、図1に示すように、前記招待状本体1の右端にミシン目m1で分離可能に接続している。これも、該招待状本体1と同様に、ポリエチレンフィルムでラミネートした板紙で構成されており、その面では、同様の構成であるが、この部分の板紙は着色してある。この実施例では、識別手段の一つとして色彩を採用し、その色彩として、赤、青、黄の三色を採用した。それ故、この部分の板紙は赤、青、黄のいずれかに着色してあることになる。
【0026】
前記付属片2には、図1に示すように、その上部側に前記グラスマーカー3が構成してあり、その下部に集計片4が構成してある。集計片4とグラスマーカー3の構成領域とはミシン目m2で分離可能に構成してある。
【0027】
前記グラスマーカー3は、以上に述べ、かつ図1に示すように、前記付属片2の上部側のグラスマーカー構成領域に構成してある。そしてこのグラスマーカー3は、その輪郭線に沿って切り抜いて、同図に示すように、ハート型の形状線に沿った幅広輪郭線状に作成した外形部3aと、該外形部3aの上部内側中心から垂下する状態に作成した碇状突起部3bとによって構成したものである。以上の碇状突起部3bと外形部3aの下部とはグラスgの上縁を挟んで係止する係止部として機能することになる。なお、該外形部3aの両側部には、特図3(a)に示すように、付属片2を構成する周囲の板紙と切り残し部r、rでのみ接続状態としておく。この部分を引き千切って容易に分離できるようにする趣旨である。
【0028】
なお、前記したように、この付属片2を構成する板紙は、識別手段を構成する色彩である赤、青、黄のいずれかに着色されており、従って、当然、グラスマーカー3は、その色に着色されていることになる。更にグラスマーカー3には、図1に示すように、識別手段の他の一つとしてアルファベットの26文字を採用し、その1文字を、右側部分に表示することとしたものである。図1には、「A」が表示されている例が示されている。この実施例で採用した識別手段によれば、三種の色彩から選ばれる一つの色彩と26文字から選ばれる1文字を組み合わせるものであるため、3×26=78、即ち、78人のグラスgを識別可能であることになる。この実施例では、それ以下の人数の立食パーティのためのグラスマーカー3として有効である。
【0029】
前記集計片4は、図1に示すように、最上部に用法の説明部があり、その下方に、招待客の記名欄及びグラスマーカー3の識別手段の内容表示部が配してあるものである。記名欄は、招待客が自ら記名する欄であり、グラスマーカー3の識別手段の内容表示部は、予め設定されている内容に従って表示されている欄である。図1中では、識別手段の内容表示部には「yellow−A」と表示され、グラスマーカー3の識別手段が色彩に関しては「黄」であり、文字に関しては「A」であると表示されている。実際に、同図の付属片2の上部に位置するグラスマーカー3には「A」と表示されている。色彩については、同図中では不明であるが、「黄」に設定されているものである。
【0030】
この集計片4は、招待客が会場に着いたときに、これを受付に渡すことで、出席招待客の集計等が正確に行われるものとなる。
【0031】
従ってこの実施例の招待状によれば、招待客は、その招待状を受け取り、当然、その中の招待状本体1の記述事項を読むことによって、結婚披露宴の招待状であること、その日時や会場等を知り得ることになるが、招待客が、当日、会場に到着し、図2に示すように、付属片2をミシン目m1で分離し、その中の集計片4を更にもう一つのミシン目m2で、図3(b)に示すように、分離し、これに前後してその記名欄に記名した上で受付に提出すれば、招待者側は、招待客の氏名、出席の有無を正確に知り得、かつ正確な集計が可能になる。
【0032】
また立食形式の披露宴パーティでは、この招待状の招待状本体1から分離できる付属片2に配してあるグラスマーカー3を分離して自己のグラスgと他人のグラスgとの識別に利用することができる。このグラスマーカー3は、前記し、図3(a)に示すように、招待状本体1から分離した付属片2の上部のグラスマーカー3の構成領域に配してあるものであり、周囲と結合している切り残し部r、rを引き千切ることで、付属片2から分離することができる。図4(a)は、付属片2から分離したグラスマーカー3を示している。
【0033】
このグラスマーカー3は、前記し、図4(a)に示すように、ハート型の形状線に沿った幅広輪郭線状に作成した外形部3aと、該外形部3aの上部内側中心から垂下する状態に作成した碇状突起部3bとによって構成されており、碇状突起部3bと外形部3aの下部とをグラスgの上縁を挟んで係止する係止部として機能させることができる。従って、例えば、図4(b)に示すように、外径部3aの下部をグラスgの上縁外側に、碇状突起部3bをグラスgの上縁内側に位置させ、両者で該グラスgの上縁を挟持状態とすることにより、該グラスマーカー3を該グラスgに係止させ、自他グラスgの識別手段とすることができる。
【0034】
前記のように、このグラスマーカー3の識別手段としては、この実施例では、三種の色彩から選ばれる一つの色彩と26文字から選ばれる1文字を組み合わせたものを採用したものであるため、78人のグラスgを識別可能であることになる。図4(b)のグラスマーカー3は、前記のように、色彩は「黄」で、文字は「A」であり、この識別手段を持っているグラスマーカー3は、これだけであるから、自己のグラスgに、前記のようにして、このグラスマーカー3を係止させれば、自己のグラスgと他人のグラスgとを容易かつ確実に区別できることとなり、テーブル上に気軽に置くことができることになる。
【0035】
またグラスマーカー3を構成するのは、板紙とポリエチレンフィルムであり、衛生的に安全なものであるから、飲料がこれに接触しても問題が生じる虞はない。
【0036】
1 招待状本体
2 付属片
3 グラスマーカー
3a グラスマーカーの外形部
3b グラスマーカーの碇状突起部
4 集計片
g グラス
m1 招待状本体1の右端のミシン目
m2 集計片とグラスマーカーの構成領域との境界のミシン目
r グラスマーカーと周囲との間の切り残し部

(57)【要約】

【課題】立食のパーティ等のための招待状に、自他のグラスを区別するためのグラスマーカーを切り離し自在に付属させること。【解決手段】非透水性のポリエチレンフィルムでラミネートした板紙で構成した招待状本体1と、その一端にミシン目m1で分離可能に付属させた付属片2と、付属片2中の上部のグラスマーカー構成領域に更に分離可能に配したグラスマーカー3及びその下部にミシン目m2で分離可能に配した集計片4とで構成したものである。グラスマーカー3を含む付属片の板紙は黄色に着色し、グラスマーカー3の右側には「A」の文字を表示した。グラスマーカー3はその構成領域に切り抜き状態に構成され、周囲とは切り残し部でのみ結合している。


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