
【0001】
本考案は、アワビやサザエ等の稚貝を保育するための礁に関する。
【0002】
アワビやサザエ等は、海洋資源の枯渇防止や安定的な漁獲量を確保するために稚貝を放流している。稚貝は、専用の施設で一定期間育成し、ある程度の大きさに育ったものを海に放流している。このような放流で、一度に5000〜50000個体程度の稚貝を放流している。
【0003】
しかし、稚貝を放流する場所によっては、稚貝が身を隠す場所が無かったり、少ないことがある。この様な場合、かなりの割合でタコ、カニ、イセエビ等の害敵生物に稚貝が食べられてしまっていた。また、施設で育成された稚貝は、害敵生物のいない環境で成長したため、害敵生物に対して無防備という特徴を有している。更に、施設での育成期間中は、餌を与えられていたので、餌の取り方を知らないという特徴も有している。この様な原因で、放流した稚貝は1/3程度しか残らず、初期減耗が非常に大きすぎるという問題を有していた。特に、アワビやサザエといった稚貝は、高価であるため経済的損失が大きすぎるという問題もあった。
【0004】
この様な問題に対し、特開2001−211778公報や実開平6−38511号公報では、海底に設置して稚貝を育てる人工礁や礁構造物についての発明や考案が記載されている。
【0013】
本考案に係る稚貝保育礁は、稚貝を保育するための礁体と、礁体を覆うネット部材とからなり、ネット部材は、ネット部材外から礁体へ餌を投入するための餌投入部を備えているため、害敵生物の侵入を防ぐことができると共に礁体内に効率的に餌を与えることができ、放流した稚貝の初期減耗を大幅に低減することができる。
【0014】
また、礁体は、餌投入部から投入された餌が溜まる給餌部と、給餌部を略環状に取り囲む壁体を備えているため、稚貝に礁体内に身を隠し、給餌部に出て餌を捕るという習性を学習させることができ、礁体外に出ても高い生存率が期待できる。
【0015】
また、壁体は、複数の礁ブロックを並べてなり、礁ブロックは、カバー部材と、カバー部材内に充填する固形充填部材とからなるため、海底の地形や環境に応じて礁体の形状を任意に設定することができ、高い利便性を有する。また、礁ブロックの成形が簡単であるため、礁体の構築や設置が非常に簡単である。
【0016】
また、カバー部材は、網袋又は網籠であるため、製造及び運搬が容易で、製造コストや設置コストの低減に寄与できる。また、カバー部材が網状であるため、稚貝の礁体内の移動や出入りを阻害せず、且つ、害敵生物の侵入を阻止することができる。
【0017】
また、固形充填部材は、石又はコンクリート等の破砕物であるため、礁体設置場所近辺で調達したり、コンクリート廃材の再利用ができ、礁ブロックの製造コストを低減させることができる。また、固形充填部材は、カバー部材内にランダムに充填されているため、自然な隙間や岩陰を形成することができ、稚貝が自然環境に慣れやすくなる。
【0018】
また、給餌部は、稚貝が身を隠す場所を形成するための生息用コレクターを備えているため、礁体内に大量の稚貝を収容することが可能となり、効率的な保育が可能である。
【0019】
また、生息用コレクターは、略板状の本体部と、本体部を保持する脚部とを備え、生息用コレクター設置箇所と本体部間には、稚貝が身を隠すことが可能な間隙が設けられているため、生息用コレクターの製造及び設置が非常に容易で、保育礁の構築コストを抑えることができ、保育礁の設置が容易となる。
【0020】
また、給餌部は、記稚貝の餌料用藻類を培養するための培養具が備えられているため、藻類の成長に伴って、餌の投入頻度を抑えることができ、稚貝の保育が容易になる。更に、稚貝が藻類を自力で捕食する習性を学習させることができ、保育礁外へ出ても生育することが可能となり、高い生存率が期待できる。
【0021】
また、餌投入部は、カバー部材に設けられた開口部と、開口部縁部から立ち上がる筒状の給餌筒からなるため、海上から餌を給餌部に投入することができ、餌やり作業が非常に簡単である。更に、給餌筒によって投入される餌が海中に流されたり、他の生物に食べられにくくなり、効率的な給餌が可能となる。
【0022】
また、給餌筒には、錘部材が装着されているため、通常時は給餌筒を潰した状態で保管でき、給餌筒からの害敵生物の進入を防ぐことができる。更に、給餌筒上部付近にアンカー的物体をとりつけ、海底近くに保管することができるため、海流の影響を受けにくくなり、保育礁が損壊するおそれが低減する。
【0023】
また、給餌筒が、カバー部材と着脱可能であるため、海面から礁体までの距離が変化しても給餌筒を取り替えるだけで対応することでき、非常に利便性が高い。
【0024】
また、給餌筒は、海上のブイと紐部材で連結されているため、給餌時には紐部材を引っ張って、給餌筒を海面付近までたぐり寄せることができ、非常に便利である。更に、海上のブイによって保育礁の目印になる。
【0025】
また、ネット部材外面には、浮きが装着されているため、ネット部材を浮揚させることができ、ネット部材が給餌部近傍に位置することを防ぎ、害敵生物によって稚貝が食い荒らされることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本考案に係る稚貝保育礁の一実施の形態を示す説明図である。
【図2】図1に示された稚貝保育礁の側面図である。
【図3】保育礁内部の一実施の形態を示した部分分解図である。
【図4】保育礁内部の一実施の形態を示した部分分解図である。
【図5】図4に示された保育礁の内部状態を示した側面図である。
【図6】本考案に生息用コレクターを示す説明図である。
【図7】本考案に係る礁ブロックの一実施の形態を示す説明図である。
【図8】礁ブロックの成型工程を示す説明図である。
【図9】本考案に係るネット部材の一実施の形態を示す説明図である。
【図10】図8に示されたネット部材の平面図である。
【図11】図8に示されたネット部材の側面図である。
【図12】本考案に係る稚貝保育礁を使用した餌やり状態を示す説明図である。
本考案に係る稚貝保育礁2について、図を参照にしながら説明する。図1は、本考案に係る稚貝保育礁2の一実施の形態を示した説明図であり、図2は、図1に示された稚貝保育礁2の側面図である。また、図3及び図4は、図1に示された稚貝保育礁2の内部状態を示した部分分解図であり、図5は、図4に示された保育礁2の側面図である。なお、これらの図は本考案を説明するためだけのものであり、本考案を何ら限定するものではない。
【0028】
本考案に係る稚貝保育礁2は、稚貝24を保育するための礁体4と、礁体4を覆うネット部材16とからなることを特徴とする。
【0029】
礁体4は、礁体4外から投入された餌が溜まる給餌部6と、給餌部6を略環状に取り囲む壁体8を備えている構造が良い。つまり、保育中の稚貝が捕食する場所を壁体で取り囲み、害敵生物の侵入を防ぎ、初期減耗を減少させようとするものである。図3に示された礁体4は、略環状に壁体8を並べ、壁体8に囲まれた箇所を給餌部6としている。図3中では海底が給餌部6となっているが、礁体4内に給餌部6用の何らかの部材を設けても良い。この時、給餌部6と壁体8が分離可能でも良いし、給餌部6及び壁体8を一体化しても良く、礁体4の形態や構造については、設置場所の環境等を考慮して適宜設定すれば良い。また、図3中では、壁体8内に一つの給餌部6が設けられているが、礁ブロック10の並べ方を工夫するなどして、壁体8内に複数の給餌部6を設けても良い。
【0030】
また、図4又は図5に示されたように、給餌部6に稚貝24が身を隠すこと場所を形成する生息用コレクター30を備えても良い。この生息用コレクター30を設置することで、大量の稚貝を礁体4内に収容し、保育することが可能となる。また、日中は、稚貝24が生息用コレクター30内に身を隠し、生息用コレクター30の表面に出てきて餌を食べ、再び生息用コレクター30に身を隠すという習性を学習させることができる。生息用コレクター30の形状としては、図6に示されたように、略板状の本体部32と、本体部32を保持する脚部34とを備え、生息用コレクター30の設置箇所と本体部32との間に間隙が設けられる形状が良いが、タワー型や箱形でも良く、大量の稚貝を収容し、稚貝24が身を隠す場所を形成できれば、生息用コレクター30の形状、構造、形態等については適宜設定すれば良い。また、生息用コレクター30の材料としては、ある程度の重量を有し、耐食性に優れている材料で形成されるのが良く、コンクリート板等を代用させるのが良いが、その他の素材も使用可能である。
【0031】
壁体8については、給餌部6を取り囲むことができれば、どの様な形状や構造でも良い。この壁体8は、一つの構造体でも良いが、図3及び図4に示されたように、複数の礁ブロック10を並べて壁体8とする構造でも良い。これにより、礁ブロック10の大きさ、形状、並べ方等を変化させることで、壁体8の形状や大きさ、給餌部6の形状や大きさ等を任意に変更でき、様々な条件や環境においても礁体4の設置が可能となる。
【0032】
また、壁体8は、稚貝24が身を隠すことが可能な部位を有していると更に良い。これにより、日中は壁体8に身を隠し、給餌部6に出てきて餌を食べ、再び壁体8に身を隠すという習性を学習させることができ、高い生存率が期待できる。また、壁体8を通り抜けて礁体4外へ出て行くことができ、自然に礁体4外へ稚貝24を拡散することができる。稚貝24が身を隠すことが可能な部位としては、壁体8に穴や間隙を人工的に設けても良いが、図7に示されたように、複数の石や岩を組み合わせた岩陰でも良く、壁体8の構造や形態に応じて設定すれば良い。
【0033】
礁ブロック10については、適度な強度と、害敵生物の侵入を防ぐことができれば、どの様な形状、構造でも良い。また、礁ブロック10内に、稚貝24が身を隠すことが可能な部位を有していると更に良い。礁ブロック10としては、一つの構造体でも良いが、図7に示されたように、カバー部材12内に複数の固形充填部材14を充填した蛇篭型構造物を礁ブロック10としても良い。図7に示されたような蛇篭型の礁ブロック10は、カバー部材12の大きさや、充填する固形充填部材14の量等を任意に変更調節することができるため、礁ブロック10の形状や形態を自由に設定でき、非常に便利である。カバー部材12としては、稚貝24が礁ブロック10に容易に出入りできるのが良く、網袋又は網籠が良い。カバー部材12として網袋又は網籠を用いる場合は、ポリエステルやポリエチレン等の耐久性がある樹脂製のものを用いるのが最適である。また、メッキ加工、防錆加工、耐食加工等の特殊加工が施されていても良い。カバー部材12の大きさとしては、1m×2m×0.3m程度が良いが、固形充填部材14の種類や形状、設置する壁体8の形状や大きさ等の条件を考慮して適宜設定すれば良い。また、網袋又は網籠の網目の大きさとしては、稚貝24の移動を阻害せず、害敵生物からの進入を阻止可能な大きさを有しているのが良い。具体例としては、5cm×5cm程度の大きさが良く、3cm×3cm程度の大きさであれば更に良い。また、固形充填部材14としては、石又は岩等を使用するのが良いが、コンクリート廃材等のコンクリート塊や、魚礁や藻礁等で一般的に使用される高比重の固形物と同じ材料のものを使用することができる。また、固形充填部材14は、カバー部材12内にランダムに充填し、固形充填部材14間に自然な状態の隙間が設けられているのが良い。礁ブロック10の成形方法としては、図8に示されたように、a)ベニヤ板等で板型を形成し、その中にカバー部材12を敷設する。b)カバー部材12内に固形充填部材14をランダムに充填する。c)カバー部材12をクレーンで持ち上げ、板型から取り外す。この様に礁ブロック10を成形すると、固形充填部材14をランダムに充填でき、固形充填部材14間に自然な間隙を形成することができる。
【0034】
また、ネット部材16は、害敵生物の侵入を防ぐことができれば良く、礁体4全体を覆う形状でも良いし、給餌部6のみを覆う形状でも良い。また、ネット部材16の網目としては、害敵生物の侵入を防ぐことができる大きさが良く、具体例としては、3cm×3cm程度の大きさが良い。また、ネット部材16の素材としては、ポリエステルやポリエチレンといった樹脂で、100kg程度の対重破断力を持つものが良い。また、図1及び図2に示された保育礁2は、ネット部材16と礁体4をロープで縛って連結しているが(図示せず)、ネット部材16に、礁体4又は礁ブロック10と連結するための連結部材や連結手段を設けても良い。また、ネット部材16外面には、図9〜図11に示されたように、浮きが装着されていても良い。図中では、複数の小型浮きを筋縄に沿って配設しているが、ネット部材16の重量や形状等に応じて浮きの種類、設置数、設置箇所等を設定すれば良い。
【0035】
また、ネット部材16は、ネット部材16外から礁体4へ餌を投入するための餌投入部18を備えていることを特徴とする。この餌投入部18は、図9に示されたように、ネット部材16に設けられた開口部22と、開口部22縁部から立ち上がる筒状の給餌筒20からなる構造が良い。この構造により、図12に示されたように、給餌筒20を海面付近までたぐり寄せ、船上から礁体4へ効率的に餌を投入することが可能となる。また、図9又は図10に示されたネット部材16は、餌投入部18が一箇所のみ設けられているが、複数箇所に設けられていても良い。例えば、ネット部材16に複数の開口部22を設け、複数叉に別れた給餌筒20をそれぞれ開口部22と連結すれば、保育礁2内に複数の給餌部6を設けても、同時に餌やりが可能となる。開口部22の形状や寸法については、適宜設定すれば良い。また、開口部22は、ネット部材16の一部を切り取って形成するのでは無く、図11に示されたように、開口部22を設けるための編み方を施して形成されるのが良い。また、開口部22の縁部に特別な補強加工が施されていると更に良い。給餌筒20は、図9又は図10に示されているように、筒型の網部材を用いるのが良いが、その他の円筒状部材でも良い。また、給餌筒20は、図9に示されたように、ネット部材16と着脱可能に連結されていても良いし、ネット部材16と給餌筒20を一体形成しても良い。給餌筒20とネット部材は、ロープで縛って連結固定すれば良いが、ネット部材16及び/又は給餌筒20に連結部材や連結手段を設けても良い。また、給餌筒20には、錘部材を装着しても良い。錘部材としては、例えば、給餌筒20に鉛ロープを編み込んで錘部材とする方法もあるが、その他の部材や手段を用いても良い。錘部材を給餌筒20に装着した時、錘部材がネット部材16、固形充填部材14、その他の障害物等に絡まったり、引っ掛かったりすることが無いように、形状や構造、装着方法等を設定するのが良い。
【0036】
また、給餌筒20は、図12に示されたように、海上のブイ28と紐部材26で連結されているのが良い。紐部材26は、腐食しにくく、適度な強度を有した材料で形成されているのが良く、養殖現場等で一般的に使用されているロープ類を使用すれば良い。また、海上のブイ28は、一般的に漁業や養殖業で使用されるものを用いれば良い。
【0037】
また、給餌部6には、稚貝24の餌料用藻類を培養するための培養具36が備えられていても良い。この培養具36を設けることにより、餌料用藻類の成長に伴い、餌やり頻度を低減させることができ、稚貝保育が容易になる。また、礁体4内で、稚貝24が藻類を自力で捕食することを学習させることができ、礁体4外へ出ていっても生存することが期待できる。本考案では培養具36として、図4又は図5に示されたように、給餌部6の上部にロープを複数本渡し、このロープにワカメやコンブ等の胞子を塗している。この他にも、飼料用藻類を培養する専用の用具を設置しても良いし、壁体8や礁ブロック10に飼料用藻類の胞子を塗したり、埋め込んだりしても良く、培養具36の形状や構造は適宜設定すれば良い。
【0038】
以上が本考案にかかる稚貝保育礁2についての説明である。次に、本考案にかかる稚貝保育礁2を使用した稚貝24の保育方法について説明する。まず、保育礁2を設置する場所に礁ブロック10を略環状に並べる。並べ方は、図3に示されたように規則的に並べても良いし、適当に並べても良いが、礁ブロック10間に害敵生物が侵入出来ないよう、隙間を作らずに配列するのが好ましい。必要であれば、隣り合う礁ブロック10同士を連結具や連結手段によって連結固定しても良い。
【0039】
礁ブロック10を配置した後、給餌部6に稚貝24を放流する。この時、稚貝24をそのまま礁体4内に放流しても良いが、生息用コレクター30に大量の稚貝24を接着させ、この生息用コレクター30を給餌部6に並らべても良い。稚貝24を放流した後、礁体4にカバー部材12をかけ、カバー部材12と礁ブロック10を連結固定する。そして、カバー部材12の開口部22縁部に給餌筒20を連結固定する。そして、図12に示されたように、給餌筒20のもう一方の口側に紐部材26を取り付け、海上に浮揚するブイ28と紐部材26を連結する。紐部材26は、給餌筒20に装着された錘部材によって給餌筒20が海底又は礁体4側に沈むことがで可能なように、適度な長さに調整する。以上で稚貝保育礁2の設置が完了する。
【0040】
保育礁2に餌を投入する場合は、船上にて海上のブイ28と連結している紐部材26をたぐり寄せると、給餌筒20が立ち上がり、給餌筒20の口が海面近くまで引き寄せられる。そして、図12に示されたように、給仕用円筒内にクズわかめ等の餌を投入、吸水パイプで圧縮ぎみにすると、給餌筒20を伝って餌が給餌部6に流入していく。
【0041】
壁体8や生息用コレクター30内に身を隠している稚貝24は、給餌部6に餌が投入されると、餌を食べるために壁体8や生息用コレクター30から出てくる。餌を食べ終わると、再び壁体8や生息用コレクター30内に身を隠す。稚貝24がこの行動を繰り返すことで、岩場や岩陰に身を隠す習性を学習するようになり、保育礁2の外へ出て行っても生存する可能性が高くなる。また、稚貝24を放流してからある程度の期間は、餌やりを1日1回行うようにする。礁体4内に培養具36を設置した場合は、飼料用藻類の成長に伴い、餌やり頻度を減らせば良い。保育礁2内で稚貝24がある程度生育すると、自力で礁体4の外へ出ていくようになり、礁体4外へ稚貝24を拡散することができる。
【0042】
このように保育することにより、放流した稚貝24の初期減耗を大幅に減らすことができ、海洋資源、海産物の安定的な漁獲量を確保することができる。また、保育期間中に稚貝24に生育環境や害敵生物との関係を学習させることができるため、高い生存率が期待できる。
【0043】
以上が本考案に係る稚貝保育礁2に関する説明であるが、本考案の目的を逸脱しない限り、種々の条件や設定は変更が可能である。
2 稚貝保育礁
4 礁体
6 給餌部
8 壁体
10 礁ブロック
12 カバー部材
14 固形充填部材
16 ネット部材
18 餌投入部
20 給餌筒
22 開口部
24 稚貝
26 紐部材
28 ブイ
30 生息用コレクター
32 本体部
34 脚部
36 培養具
【課題】放流した稚貝の、放流初期の大量死亡を減少させ、保育期間中の給餌作業が非常に簡単且つ効率的に行うことができ、稚貝に自然な状態で成育環境に慣れさせることができる人工礁又は礁構造体を提供する。【解決手段】稚貝を保育するための礁体4と、礁体4を覆うネット部材16とからなり、ネット部材16は、ネット部材16外から礁体4内へ餌を投入するための餌投入部18を備えている。また、礁体4は、餌投入部18から投入された餌が溜まる給餌部と、給餌部を略環状に取り囲む壁体を備えている。また、餌投入部18は、ネット部材16に設けられた開口部と、開口部縁部から立ち上がる筒状の給餌筒20からなる。また、給餌部には、大量の稚貝を収容可能な生息用コレクターが設けられていても良い。
インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):