(54)【考案の名称】草刈用飛散防止専用ネットおよびその自立組み立てセット

(51)【国際特許分類】

A01D 75/20 ・人 家畜を保護する装置

(73)【実用新案権者】赤田工業有限会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、草刈時に飛散する飛び石の飛散を防護する草刈用飛散防止専用ネットおよびその自立組み立てセットに関する。

【従来の技術】

【0002】
従来、道路際および道路センターラインの分離帯における草刈作業は高速回転する草刈刃が誤って小石や空き缶を飛散させ、道路を通行する自動車および人間を傷つける場合が少なくない。そのため、近年飛び石等の飛散事故を防止するため、道路わきの草を刈り取る作業の際に、電動刈取機で草を刈る作業者とは別の作業者が、コンパネ、ベニヤ等の板材を路側に立ててこれを保持し、この板材を保持した作業者が、草刈り作業の進行に伴って移動し、飛散防止を行っている。しかしながら、車両が往来する道路に作業員を立たせておくことは、大変危険である。また、飛び石等の飛散距離は草刈位置の前方5メートル以上に及び、それに必要な長尺の板材等を一人で保持することは困難であり、複数人で防護するとしても草刈り作業とともに、前方に移動する作業は極めて重労働である。そこで、人手によらず、草や小石等の飛散を防止する防止ネットが提案されている(例えば、特許文献1)。これは、金属フレームの内部にネットを張り、持ち運びのための持手を付けると共に、別体の駆体に重ね合わせて使用することにより、自立及び車輪による自走を可能としたものである。しかしながら、上記の防止ネットは、四角形のフレームにネットを張っているために嵩張り、持ち運びに不便であった。また、作業現場までの搬送の際に、荷台を有するトラック等を必要とするという問題があった。また、自立させることが前提であるため、安定して自立させるためには、サイズをそれほど大きくできなかった。そのため、草刈り作業の進行に伴って頻繁に移動させなくてはならず、草刈り作業が度々中断されるという問題があった。そこで、道路わきのガードレール等の柵体を利用すべくガードレールに、スライド可能に係止可能な係合部をネットに一定間隔で設置させることにより、ガードレールに沿って拡縮可能となし特に草刈作業の進行方向の長手方向に、広範囲にわたって延在させる防護ネットが提案されている(特許文献2)。しかしながら、すべての草刈位置にガードレールが設置されているわけでなく、利用範囲が極めて限定されるという不具合がある。
【0003】

【効果】

【0006】
本考案のネットは折り畳み収納運搬が容易であり、ガードレールのない場所でも使用できる。また、ネットの自重を考慮して両端の弾性部材の調整により垂れ下りなく張設でき、取り外しも容易である。ネットは小石の飛散を防止する一方、風は通し、強風でのあおりがないように重しがあるので、飛散防止ミスがない。更に、ガードレールの支柱を利用してこれを簡単に張設することができるが、ガードレールの支柱に代えて自立支柱を利用することも可能である。上記自立支柱部材20としては、地面に配置される重し板21とその中心から起立する金属支柱22と該支柱の上端に設けられた係合部22aを備えるとともに、上記重し板21はネットにかかる風圧およびネットを水平長手方向に張設する引っ張り力に耐え転倒しない自重を有し、そのいずれか1辺には上記支柱22と相まって持ち上げ運搬を容易にするハンドル部23が固設される一方、他の一辺には支柱を持って転がし運搬を可能とするローラ24が固設されてなるものを使用すると、上記ネットとともに、ガードレールがないところでも移動式自立草刈用飛散防止専用ネットを組み立て容易である。したがって、あらゆる場所での草刈り作業に適用することができ、実用価値は極めて高い。さらに、上端が開口した円錐形部25aと下部方形台部25bからなる道路工事用コーン部材25および該コーン部材のコーン部下部に嵌り込む重しゴム部材26を備え、上記自律支柱部材20の起立金属支柱22に円錐形部25aを挿通し、下部方形台部25bを重し板21のローラ23の取り付け部とハンドル部24の取り付け部との間に設置させるようにすると、草刈作業中であることを注意喚起させることができ、上記ネット重し12を取り付け紐付きゴム重しとすることにより、金属重しを使用するに比して風による吹き上がり時の危険を回避し、さび汚れを防止することができる。

(57)【要約】

【課題】簡単に自立でき、ガードレールの支柱を併用して自立できる草刈用飛散防止専用ネットを提供する。【解決手段】直径5mm以上の小石は不通過であるが風透過性を有する長さ3〜4m、高さ90〜120cmの長方形のネット部材10と、一定間隔で道路沿いに配置される自立支柱部材20とからなり、ネット部材はその上部長辺の両端に、他端に係止部を有し、かつ引っ張り力調整機能を備える弾性部材を取付け、支柱部材に係止部を係止することにより、弾性部材の収縮引っ張り力によりネットを水平長手方向に引っ張って設置可能である一方、ネット部材の下部長辺に一定間隔で垂直方向に重力を付与する複数のネット重し13を備え、ネット重しはネット部材の設置時には地上にあってネット部材には実質的に重力を与えずネット部材の風圧による吹き上がり開始時には重力を付与して吹き上がりを防止する。


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