(54)【考案の名称】視覚障害者用囲碁用具

(73)【実用新案権者】学校法人谷岡学園

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、視覚障害者用囲碁用具に関する。詳しくは、視覚障害者が囲碁を楽しむ際の不自由さを解消した囲碁用具に関する。

【従来の技術】

【0002】
囲碁は、古くから多くの人に親しまれてきた伝統的なゲームの一つであるが、視覚障害者にとっては、非常に扱いにくいものであった。これは、囲碁が、将棋などのように駒の向きや大きさを触知できるものではなく、碁石の色のみの違いで対戦しなければならないものであり、かつ、盤面が大きいという特徴を有することによるものである。
そのため、従来、視覚障害者が囲碁を楽しむことができるように、様々な検討がなされてきた。特に、白石と黒石とが区別できること、盤上の碁石の配置を触知するときに碁石が動かないこと、碁石を置く位置が認識できること、の3点が重視されたものが多く知られている。
【0003】
白石と黒石の区別は、例えば、白石か黒石のいずれかに凸を設けたり、同心円状の凹凸を設けたりすることが行われている。
碁石を置く位置の認識、碁石の配置の固定は、例えば、碁盤の各線の交点にホゾ穴を設けておいて、このホゾ穴に碁石に設けたホゾを差し込む方法が知られている。

【効果】

【0006】
本考案によれば、前記碁盤の盤面では、縦横に設けられている多数の線が凸および/または凹の筋で形成されているので、伝統的な碁盤のイメージを損なうことなく線を触知できる。そして、前記縦横の筋と、さらに縦横の線の交点である目に設けたホゾまたはホゾ穴により、視覚障害者は、碁石を置くべき位置を容易に認識することができ、また、碁石の裏面には、その中心に前記碁盤のホゾまたはホゾ穴と嵌め合わせ可能なホゾ穴またはホゾが形成されているとともに前記ホゾ穴またはホゾを中心として十字状に前記碁盤の筋と嵌め合わせ可能な十字状の凸および/または凹からなる筋が形成されているので、碁石が碁盤上の適切な位置にしっかりと固定される。
【0007】
前記碁石が、前記十字状の筋を複数組備える構成では、碁盤に碁石を置く際に、盤面の縦横の筋と、碁石に設けられた十字状の筋との向きが正確に一致するかを確認する手間が軽減され、また、向きが一致しない場合に碁石を回転させる手間も軽減される。
前記盤面に、前記縦横の筋のほかに、前記目の1つである星を中心として放射状に伸びる凸および/または凹の筋も備えていると、視覚障害者は触知により、晴眼者は視覚により、星の位置を把握することができるので、視覚障害者・晴眼者のいずれにとっても対局をスムーズに進行させることができる。このとき、碁石裏面に、前記放射状に伸びる凸および/または凹の筋に嵌め合わせ可能な筋も形成されているので、星の位置に碁石を置くことに支障はない。なお、碁石裏面に形成される前記筋として、上述のように十字状の筋を複数組備えさせることで対応すれば、碁盤に碁石を置く際に碁石の向きを確認したり碁石を回転させたりする手間が軽減されるという上述の効果を同時に得ることができる。
【0008】
前記盤面において、星を通る縦横の線の延長上に、星の通る線の位置を示すための凸または凹からなる印が形成されていると、この印の位置から星の位置を把握することができる。特に、星を中心に放射状に伸びる上述の凸および/または凹の筋によって星の位置を把握する場合には、星の位置に碁石が置かれていると、前記放射状に伸びる筋が触知ないし視認できなくなって星の位置の把握もできなくなるが、星を通る縦横の線の延長上に、前記凸または凹からなる印が形成されていると、碁石が星の位置にあっても、星の位置の把握が可能である。
前記印の凸または凹が星ごとに異なるものとなっていれば、複数ある星のうちのどの星の位置を特定するための印であるかを容易に知ることができる。
【0009】
前記碁盤と碁石に設けられるホゾまたはホゾ穴が階段状またはテーパ状となっていると、碁石を碁盤上に置くためにホゾとホゾ穴を嵌め合わせる際、ホゾ先端よりもホゾ穴の受け口の方が広くなっている分だけ余裕があり、斜め方向からでもスムーズに嵌め合わせることができる。
前記盤面の縦横の筋が凸状、目がホゾ穴であり、前記碁石裏面に、前記目に対応するホゾと凸状の筋に対応する十字状で凹状の筋が形成されている、という構成であると、盤面の目と目の間には縦横の筋が凸状に設けられており、碁石裏面には目に対応するホゾが設けられているので、碁石を碁盤上に置く際に、目と目の間に碁石が嵌まり込んでしまうことがなく、碁石は確実に目の位置に配置される。
【0010】
前記盤面の縦横の筋が凹状の場合であっても、盤面の目がホゾ穴であり、前記碁石裏面には、前記目に対応するホゾと凹状の筋に対応する十字状で凸状の筋が形成されているとともに、前記ホゾが前記盤面の筋よりも幅または高さの勝っているものである、という構成であれば、碁石のホゾが盤面の目と目の間には収まらないので、目と目の間に碁石が嵌まり込んでしまうことがなく、碁石は確実に目の位置に配置される。

(57)【要約】

【課題】伝統的な囲碁用具のイメージに反することなく、視覚障害者が碁盤上における碁石を置くべき位置を認識することができ、また、碁盤上に置かれた碁石の位置を固定することができる、視覚障害者用囲碁用具を提供する。【解決手段】碁盤10と碁石20を備える囲碁用具において、碁盤10の盤面では、縦横に設けられている多数の線が凸および/または凹の筋11で形成されているとともに前記縦横の線の交点である目12がホゾまたはホゾ穴となっており、碁石20の裏面には、その中心に碁盤10のホゾまたはホゾ穴と嵌め合わせ可能なホゾ穴またはホゾが形成されているとともに前記ホゾ穴またはホゾを中心として十字状に碁盤10の筋と嵌め合わせ可能な十字状の凸および/または凹からなる筋11が形成されていることを特徴とする。


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