(54)【考案の名称】密閉容器

(73)【実用新案権者】有限会社佐藤化成工業所

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本発明は、密閉容器に係り、特に簡易な構成で、取り扱い容易な密閉容器に関する。
【0002】
無酸素条件下で育成する嫌気性細菌の検体を培養するためには、一般に、無酸素環境を人為的に作り出す必要性がある。
従来より、嫌気性細菌の検体を培養するために真空ポンプにより装置内を減圧し、ガスボンベにより窒素ガスや二酸化炭素ガス等を導入して、培養に適した混合ガスを上記装置内に充満させることで、脱酸素空間を作り出していた(特許文献1)。
そして、ガラス製の密閉容器に収納された嫌気性細菌の検体を上記減圧された装置内に配置することにより嫌気性細菌の検体の培養を行うことが一般的であった。
【0003】
しかしながら、このような真空ポンプを用いた装置を用いる場合、設備が大掛かりとなると共に費用が嵩むことになる。
また、一般的に使用されている減圧された装置内に配置される上記ガラス製の密閉容器は、重量であると共に割れ易いという不具合を有している。
【0004】
このような不具合を解消するために、真空ポンプを用いた装置を用いることなく、取り扱いが容易な密閉容器が様々提案されている。(特許文献2、特許文献3)。
例えば、特許文献2には、容器本体と、上記容器本体の開口部を塞ぎうる蓋部と、上記容器本体と上記蓋部とを閉止しうるシール部材とを有する密閉容器であって、上記容器本体と上記蓋部は、互いに嵌合しうるネジ部を有し、上記容器本体と上記蓋部は、ポリエチレンテレフタレートにより形成されると共に射出成形により形成される密閉容器に関する技術が提案されている。
また、特許文献3には、容器本体と、上記容器本体の開口部を塞ぎうる蓋部と、上記容器本体と上記蓋部とを閉止しうるシール部材とを有する密閉容器であって、上記容器本体と上記蓋部は、互いに嵌合しうるネジ部を有する密閉容器に関する技術が提案されている。
【0005】
しかしながら、蓋部で容器本体を閉止した場合に、蓋部の外周壁部と内周壁部との間に、容器本体の開口部の上端部を配置させることにより蓋部と容器本体の気密性を向上させ、さらに、互いに嵌合しうるネジ部を有すると共に上記開口部の上端の上面に圧接しうるシール部材を蓋部裏面に配置することにより、気密性を向上させる技術は開示されておらず、また、このような密閉容器を開示した他の特許文献は発見されなかった。
【0006】

【効果】

【0014】
請求項1記載の考案にあっては、容器本体と、上記容器本体の開口部を塞ぎうる蓋部と、上記容器本体と上記蓋部とを閉止しうるシール部材とを有する密閉容器であって、上記容器本体と上記蓋部は、互いに嵌合しうるネジ部を有する簡易な構成であるので、従来のように真空ポンプ等を使用した大掛かりな装置を使用することなく構成が簡易な密閉容器を提供することができる。
また、上記容器本体と上記蓋部は、ポリエチレンテレフタレートにより形成されているので、軽量で割れ難く、取り扱いが容易な密閉容器を提供することができる。
また、上記容器本体と上記蓋部は、互いに嵌合しうるネジ部を有する構成であるので、単に上記容器本体に上記蓋部を被せた場合と異なり密閉性が向上し、上記容器本体と上記蓋部とを嵌合させた後は、上記容器本体と上記蓋部との嵌合状態は解除し難いので、取り扱いが容易で密閉性の優れた密閉容器を提供することができる。
また、容器本体と上記蓋部は、射出成形により形成されているので、上記容器本体又は上記蓋部の形状を密閉性の高い形状に容易に成形することができる。
また、ネジ部により上記容器本体と上記蓋部が嵌合された場合には、上記蓋部の上記内周壁部と上記外周壁との間に上記容器本体の開口部の上端部が配置されると共に上記開口部の上端部は上記シール部材に圧接される構成であるので、気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
【0015】
請求項2記載の考案にあっては、ネジ部により上記容器本体と上記蓋部が嵌合された場合には、上記蓋部の内周壁部の下端部は上記容器本体の上記段差壁部の上面部に固定されている上記シール部材に圧接される構成であるので、気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
【0016】
請求項3記載の考案にあっては、上記シール部材は、エチレンビニルアルコール共重合体フィルムにより被覆されたシート材であるので、より気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
【0017】
請求項4記載の考案にあっては、上記シール部材は、ブチルゴムであるので、より気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
【0018】
請求項5記載の考案にあっては、容器本体と上記蓋部とにより閉止された密閉容器の中に上記副容器を有する構成であり、上記副容器の内部は、より気密性が優れているので、より気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
【0019】
請求項6記載の考案にあっては、容器本体と上記蓋部とにより閉止された密閉容器の中に上記副容器を有する構成であり、上記副容器の内部は、より気密性が優れているので、より気密性の優れた密閉容器を提供することができる。
また、上記容器本体と上記副容器本体が一体化されると共に上記蓋部と上記副容器蓋部が一体化されており、上記容器本体の開口部が上記蓋部により塞がれた場合に上記副容器蓋部が上記副容器本体の開口部を塞ぎうる構成であるので、取り扱いが容易であり、上記蓋部を閉めることにより容易に上記副容器の内部に検体等を収納できる。
【0020】
請求項7記載の考案にあっては、気密性の優れた密閉容器内に脱酸素剤を収納することによって、容易に脱酸素状態での培養が必要な嫌気性細菌の検体の培養をすることができる。
【0021】
請求項8記載の考案にあっては、気密性の優れた密閉容器内に乾燥剤を収納することによって、気密性の優れた乾燥状態を容易に作り出すことができる。

(57)【要約】

【課題】真空ポンプ等を使用した大掛かりな装置を使用することなく簡易な構成とし、軽量で割れ難く、取り扱いが容易で、気密性の優れた密閉容器を提供する。【解決手段】容器本体と、容器本体の開口部を塞ぎうる蓋部と、容器本体と蓋部とを閉止しうるシール部材とを有する密閉容器であって、容器本体と蓋部は、互いに嵌合しうるネジ部を有し、容器本体と蓋部は、ポリエチレンテレフタレートにより形成されると共に射出成形により形成され、蓋部は上面板部と、上面板部の外周端部に設けられた外周壁部と、容器本体の開口部の上端部を外周壁部との間に配置しうる内周壁部とを有し、シール部材は、上面板部の裏面側に固定されると共に外周壁部と内周壁部との間に配置され、蓋部が容器本体を閉止する場合には開口部の上端部に圧接しうる。


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