(54)【考案の名称】とり木用具

(51)【国際特許分類】

A01G 1/00 園芸 野菜の栽培

(73)【実用新案権者】【実用新案権者】

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図1

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は木の幹や枝の一部から発根させ、親株から切り離して新しい苗木にする繁殖法であるとり木に使用されるとり木用具に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
とり木の方法としては幹や枝の一部を剥皮し、剥皮部を保護して発根させることが行われている。その際剥皮部(即ちとり木部)の周囲に、ミズゴケ、赤玉土、鹿沼土、炭、パーライトなどのとり木用土を団子状にしてあてがい、とり木用土を湿潤状態に保っておけるようにその外側を不透水性の合成樹脂フィルムで覆って、周囲をひも、針金、縄などの緊締具で縛り固定する方法が行われている。
しかし、上記のような従来のとり木用材料と方法によってとり木をするには、とり木用土、通気性を有する合成樹脂フィルム、不透水性の合成樹脂フィルム、ひも・針金・縄などの緊締具などをそれぞれ手落ちなく用意しなければならず、材料の調達・保管・管理が煩雑である。
また、とり木作業の実施に際しては、とり木用土を団子状にして剥皮部にあてがい、通気性の合成樹脂フィルムで覆い、さらにその外側を不透水性の合成樹脂フィルムで覆い、とり木用土の重量を手で支えながら外周に縄を巻きつけたり、あるいはその下部、次いで上部をひもや針金などの緊締具で縛って固定するというような方法が行われているが、作業がやりにくく、煩雑で手間と時間がかかるという問題がある。
【0003】
そこで本考案者は、上記の欠点を解消するために、実用新案登録第3115257号(実願2005−005661号)に示すようなとり木用具を提案した。このとり木用具は、通気性を有する袋にとり木用土を充填したとり木用土袋と、不透水性合成樹脂フィルムが一体に連結され、不透水性合成樹脂フィルムのとり木用土袋から離隔した部分の片面に、剥離層(離型紙)を有する粘着テープが貼着され、不透水性合成樹脂フィルムの粘着テープが貼着されていない面の上下部分に、緊締具が取りつけられているものであって、通気性を有する袋は小さな通気孔が多数穿設された合成樹脂製の袋で、不透水性合成樹脂フィルムの一側辺に溶着などにより一体に連結され、不透水性合成樹脂フィルムの、とり木用土袋から離隔した部分の片面には粘着テープが貼着され、粘着テープの表面には剥離紙が貼着されているものである。そして不透水性合成樹脂フィルムの粘着テープが貼着されていない面の上下部分に緊締具が取りつけられているものである。
【0004】
前記実録第3115257号のとり木用具は、材料を個別に手配する煩わしさがなく、またとり木作業を実施するに当っては、とり木用土袋を剥皮部にあてがい、次いで不透水性の合成樹脂フィルムを巻きつけながら剥皮部を覆い、粘着テープによって不透水性合成樹脂フィルムの端部を仮り止めし、自由になった手で不透水性合成樹脂フィルムの上下を緊締具で縛って固定すればよいから、作業が簡単・容易で時間がかからず、未熟練者でも容易に行うことができるものである。
【0005】
しかしながら、実録第3115257号のとり木用具は、とり木用土袋が連続したひとつの袋状であるため、とり木用土袋をとり木部の幹や枝の外周に巻きつけようとすると、座布団を巻きつけるように内容物のとり木用土が邪魔になって曲がりにくく、うまく巻きつけられないことがある。
また、とり木部は常に適度の湿潤状態と温度に保たれ、且つ発根の状態を容易に観察できることが必要であるが、透明なとり木用土袋ではとり木部が日射により熱せられ過ぎて焼けたり水分が蒸発してしまい、発根に失敗することがある。反対に不透明なとり木用土袋では、発根の状態を外部から観察することができないという欠点がある。
更に、とり木部から発根後、とり木用土袋をそのまま放置すれば見苦しく邪魔であるため、とり木用土袋を手間をかけて取り除かなければならないが、手間と時間がかかる上、とり木用土袋の残滓が残って環境に悪影響を及ぼす恐れがある。

【効果】

【0010】
請求頃1のとり木用具は上記のような構成であるから、とり木用土袋をとり木部に取りつける場合、とり木用土袋の仕切り部は曲がりやすいので幹や枝に容易に巻きつけることができ、とり木作業を楽に行うことができる。
【0011】
請求項2記載のとり木用具は上記のような構成であるから、とり木部の発根状態などを観察したい場合には、被覆用フィルムの不透水性で遮光性ないし半遮光性フィルムの部分をまくり上げることにより、とり木用土袋の外からとり木部を容易に観察することができる。
そしてとり木部に焼けの兆候が観察されれば、不透水性で遮光性ないし半遮光性樹脂フィルムの部分を垂らし、日射をさえぎって温度と水分の蒸発を調節することにより、とり木部の焼けを防止することができる。
なお、とり木部へのとり木用土袋の仮止めや固定作業は未熟練者でも容易且つ簡単に行うことができるだけでなく、必要な材料の調達や管理などの煩雑さを伴うこともなくて経済的である。
【0012】
また、請求項3記載のとり木用具は、とり木用土袋が光分解性樹脂フィルムで造られたものであるから、通気性を持たせるための孔から発根した後は、放置しておくだけでとり木用土袋が光によって分解・消滅してしまうので、手間をかけてとり木用土袋を取り除く必要がなく、また環境を汚すこともない。

(57)【要約】

【課題】とり木用土袋の取付けが容易で、発根の状態が容易に観察でき、過剰な温度上昇を抑制することでとり木部の焼けを防止することのできるとり木用具を提供する。【解決手段】とり木部15の幹とほぼ平行方向の溶着部(仕切り部)11で二つの小袋に仕切られた通気性とり木用土袋1の小袋12,13にとり木用土2が充填され、不透水半遮光性のシルバーマルチフィルム3と通気性透明PEフィルム4が連結部分6で上下に連結され、とり木用土袋1の一側端と被覆フィルム5の一側端は連結部分6の高さがとり木用土袋1の高さの中間に位置するように連結されていて、被覆フィルム5の裏面5bのとり木用土袋1から隔たった部分に粘着テープ7が貼着され、粘着テープ7には離型紙8が貼着されており、粘着テープ7が貼着されていない表面5aの、とり木用土袋1の上端より高い位置および下端より低い位置に結束バンド9,10が取りつけられている。


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