(54)【考案の名称】高耐磨耗性の個別表示体

(73)【実用新案権者】ジャパンポリマーク株式会社

(72)【考案者】【考案者】

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【選択図】図3

【概要説明】

【分野】

【0001】
本考案は、規定の使用説明文、注意書き、警告や指示意匠などを明示した個別表示体に関し、主として自動車や列車のような乗物類や機械類の部品に強固に貼着する高耐磨耗性の個別表示体に関する。

【従来の技術】

【0002】
自動車におけるシートベルト、サンバイザ、トランクデッキおよびドアトリムなどには、多数のドライバに対して正しい使用説明、注意書きや警告を判りやすく表示することが必要である。これらの部品を構成する樹脂表皮または硬質プラスチック体は、例えば、電子印刷法、直接スクリーン印刷法、印刷シート片の高周波融着法によって使用説明文が表示されており、電子印刷法および直接スクリーン印刷法は、一般に多色刷りができずにデザイン的に単調であり、しかも軟質で凹凸のある表皮に適用することが難しい。また、印刷シート片の高周波融着法は、表皮シート地の裏側からシート片を融着するので、該シート片の位置ずれを起こしやすく、融着したシート片は、表皮のシート地と素材が異なるので違和感が生じ、しかも表面を光沢処理することで光の反射によって印刷文字が読みにくくなる。
【0003】
本出願人は、特許第3577405号において、インクや接着剤の膜厚を厚くできるシルクスクリーン印刷法を用い、使用説明文の多色表示体をポリ塩化ビニル樹脂のサンバイザ表皮に転写しており、この多色表示体は接着後に剥離することが少ない。しかしながら、サンバイザなどの自動車内装品は、環境汚染問題および資源のリサイクルを考慮して、ポリ塩化ビニルの表皮素材はもとより、サンバイザのバニティーミラードアについても従来のABS樹脂やナイロン樹脂から、材質をポリプロピレン樹脂に変更することが徐々に進行している。ポリプロピレン樹脂のようなポリオレフィン系樹脂は、分子内に反応性に富む官能基がないので接着が難しい樹脂であり、特許第3577405号に開示の方法でも接着が不十分な場合が生じることがある。
【0004】
この接着性を改善した特開2002−19464号は、ポリオレフィン系樹脂の表皮や硬質プラスチックの枠体でも使用説明文の表示体を確実に転写でき、しかも該表示体は多色可能であって美観が良好である。この多色表示体は、所定の接着性、耐湿性、耐熱性、耐光性、耐薬品性、耐ブロッキング性などを有することにより、サンバイザの所定個所に転写後に強固に接着され、そのサンバイザは自動車部品として認可可能になる。この多色表示体は、全厚が薄くてサンバイザとの違和感が少なく、斜め位置からでも使用説明文が比較的読みやすく且つ文字の鮮明さも長期間維持している。

【効果】

【0029】
本考案に係る個別表示体は、自動車や列車のような乗物類や機械類の部品などに貼着され、その部品に関する使用説明、注意書きや警告を使用者に明示する。本考案の個別表示体は、ベースシートである比較的厚い表面フィルムがそのままオーバーコート層になるので、注意書きや警告の表示に用いていた従来の熱転写ラベルと比べて、被接着体への融着後に注意書きや警告を表示した図柄層が磨耗で消失することが少なく、接着力の耐性の点でも従来の熱転写ラベルとほぼ同等の性能を有する。
【0030】
本考案の個別表示体は、表面に薄いマット層が存在すると、注意書きや警告を判りやすく明示できるとともに、取付個所の多様化に適合した性能である耐久性を具備している。特に自動車において、注意書き、警告または使用説明は、最適の場所に明確に表示する必要があり、且つ近年の安全性重視の観点からその取付個所が非常に多様化している。例えば、注意表示や警告表示は、トランクデッキ、フロアーおよびドアトリムへの設置が増えつつあり、これらの部分では、乗った人の手足や荷物などとの接触機会が多く、注意表示や警告表示の表面について、従来の熱転写ラベルよりも機械的な衝撃や摩擦に対する耐久性が求められ、この要望に本考案の個別表示体は十分に適合している。

(57)【要約】

【課題】規定の使用説明文、注意書き、警告や指示意匠などを明示した個別表示体について、主として自動車や列車のような乗物類や機械類の部品に強固に貼着する高耐磨耗性のものを提供する。【解決手段】個別表示体は、厚さ30〜150μmを有する透明または半透明のプラスチック表面フィルムと、該フィルムに帯電防止剤を練り込むかまたは帯電防止処理を施した後に規定の使用説明文などを印刷した図柄層と、被接着体の表面が平坦な場合に厚み10〜20μmまたは被接着体の表面に凹凸がある場合に厚み100〜200μmを有する接着層とで構成する。


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