(54)【考案の名称】支面材切断装置

(73)【実用新案権者】株式会社▲高▼澤製作所

(72)【考案者】【考案者】

[fig000002]
【選択図】図5

【概要説明】

【分野】

【0001】
この考案は、たとえば小型船舶の船尾に取り付けられるプロペラと連結されるプロペラ軸を受入れるスタンチューブ(船尾管)の内周面上、またはシャフトブラケットのボス部の内周面上に設置されこのプロペラ軸を回動自在に支持する筒状の支面材を、スタンチューブまたはシャフトブラケットのボス部から取出すための支面材切断装置に関するものである。

【従来の技術】

【0002】
図6は、従来から知られている一般的な船舶の一例を示す側面図である。図6を参照して、船舶の船尾には船舶を推進させるためのプロペラ30が取付けられ、このプロペラ30はプロペラ軸31を介してエンジン29に接続される。このプロペラ軸31を受入れるためのスタンチューブ10が船尾に設けられる。このスタンチューブ10の内周面のエンジン29側およびプロペラ30側には、上記のプロペラ軸31をその軸線まわりに回動自在に支持するための筒状の支面材9が合計2箇所設けられる。また、図7に示すように比較的小型の高速船と呼ばれる船舶においては、船外の船底に取り付けられたシャフトブラケット32のボス部33に、支面材9が1箇所設けられる。
【0003】
この支面材9の一例を図8に示す。図8は、従来から使用されている支面材の一例を示す斜視図である。図8に示される支面材9は、相対的に硬度の大きい硬質部9dと、相対的に硬度の小さい軟質部9cとにより構成される。硬質部9dは、一般にフェノール樹脂等からなり、軟質部9cは一般にラバー等からなる。軟質部9cの内周面には、軸方向に伸びる水通溝9mが、45°ピッチの等間隔で8箇所設けられている。なお、支面材の構成としては、一体構成を採用したものや、種々の材料を採用したものが存在する。
【0004】
このような構造を有する支面材9を、スタンチューブ10内に圧入して、プロペラ軸31とスタンチューブ10との間に介在させる。これにより、支面材9の水通溝9mに海水を通過させることで、支面材9を海水が潤滑水とし機能するベアリングとしての役割を果たさせることとなる。
【0005】
上記のような構造と機能とを有する支面材9は、定期的に取り替える必要がある。支面材9をスタンチューブ10から取出す手法としては、たとえば、屈曲部を有する治具を用い、支面材9の一方の側端部にその屈曲部を係合させ、支面材9をスタンチューブ10から強制的に引出す手法がある。また、上記治具に代わり、下記特許文献1に開示されるような支面材抜出工具を用いて、支面材9をスタンチューブ10から強制的に引出す手法がある。
【0006】
しかし、いずれの手法においても、支面材9をスタンチューブ10から強制的に引出す必要があるため、その作業は、長時間を有する重労働となるとともに、経験をも必要とすることから、容易に支面材をスタンチューブから引出すことができないという課題があった。

【効果】

【0010】
この考案に基づいた支面材切断装置よれば、本支面材切断装置を支面材の筒内部に挿入し、進行させることで、支面材の構成部材を回転切断工具により切断することが可能になる。この際、本支面材切断装置においては、支面材の内周面に設けられる水通溝に嵌ることにより支面材の中心軸と軸本体部の中心軸とを一致させることを可能とするガイド機構の採用により、回転切断工具による支面材の切断位置を安定的に位置決め(芯出し)することができ、また、軸振れを起こすことなく確実に支面材を切り進めることが可能となる。
【0011】
その結果、支面材の交換作業において、既設の支面材を、本支面材切断装置を用いて切断することにより、容易にスタンチューブまたはシャフトブラケットのボス部内から抜き出すことが可能となる。

(57)【要約】

【課題】支面材をその軸方向に切断することによって、支面材をスタンチューブ、またはシャフトブラケットのボス部から容易に引出すことを可能とする支面材切断装置を提供することにある。【解決手段】本支面材切断装置100を支面材の筒内部に挿入し、回転切断工具130のカッタードリル131を回転させながら進行させることで、支面材9をカッタードリル131により切断する。


【パテントレビュー】

あなたの意見を伝えましょう:


【インターネット特許番号リンク】

インターネット上にあるこの特許番号にリンクします(発見しだい自動作成):